「悔いのない人生にしたい」。人を死を目の前にすると、誰だってそう考える。そして、定年や人生の後半戦を意識したとき、「自分は満たされた人生を送れているだろうか」と不安になる人は少なくない。しかし、次なる目標や物を追い続けても空虚感が消えないこともある。本記事では、『ドーパミン断ち』をもとに、「人生後半で必ず後悔してしまう人の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

人生後半で「必ず」後悔してしまう人の特徴・ワースト1Photo:Adobe Stock

「自分の人生」への不安を感じたことはありますか?

「定年を迎え、ふと自分の人生を振り返ったとき、何を思うだろうか」
「人生の後半戦に入ったとき、『自分は満たされている』と胸を張れるだろうか」

 ふと、そんな問いが頭をよぎることはないだろうか。

ワーカホリックだった母の話

 この前、定年退職が近い母と話していた時のことだ。
 私の母はワーカホリックで、幼少期はあまり一緒にいたことがなかった。

 母はいつも「次の目標」のことばかりを考えていたらしい。

「プロジェクトを成功させたい」
「このポジションに就きたい」

 手に入れた瞬間はワクワクするのに、しばらくするとそれが「当たり前」になり、また新しい目標を探している。

「これさえ手に入れば、幸せになれる」
「次の山を登り切れば、きっと安心できる」

 そう信じていたそうだ。
 しかし、どれだけ物を買い揃えても、心の奥にある不満や焦りが消えることはなかった。

 目の前にある日常をゆっくり味わう間もなく、つねに「まだ手にしていない、より良い可能性」に気を取られていたのだ。

 なぜ私たちは、どれだけ手に入れても満足できず、永遠に「次」を追いかけて疲弊してしまうのだろうか。

ドーパミンによる、期待と空虚感のサイクル

『ドーパミン断ち』には、このエンドレスな焦燥感の正体について書かれたページがある。

私たちに必要なのは、そうした日々の行動や葛藤のすべてを貫く「ブレない目的」だ。そこで、とれる方法がある。
日々の活動の中で、ただ目標を達成するだけでなく「自分にとっての本当の意味」を追い求めること。それこそが、結果だけでなく、そこに至るプロセスそのものの中に幸せをもたらしてくれる。
そして、もしその達成がより大きな目的に向かうものであれば、ひとつひとつの達成は、もはや虚無へと戻ることはなくなる。

――『ドーパミン断ち』より

 ドーパミンが提供してくれるのは「手に入れる前のワクワク感(期待)」だけだ。
 手に入れた後の恒久的な満足感までは与えてくれない。

 つまり、「意味」を持たない目標達成は、どれだけ積み重ねても、すべて虚無へと戻ってしまうのである。

人生後半で「必ず」後悔してしまう人の特徴・ワースト1

 人生の後半戦に差し掛かったとき、人は自らの歩んできた道のりを振り返る。

 そのとき、ただ時間を消費してきた人は、がく然とすることになる。
 どれだけ仕事をこなして役職に就いても、どれだけ物を所有しても、そこに「自分にとっての本当の意味」や「人間的なつながり」がなければ、手元に残るのは虚無感だけだからだ。

 人生後半で後悔してしまう人の特徴・ワースト1は、「自分にとって本当の意味がある目的や『今ここ』の現実的な体験・人間関係を後回しにしてしまうこと」だ。

「今ここ」を五感で味わおう

「もっと良い情報」を探してスマホをスクロールする手を止めよう。
 そして、今目の前にある食事や家族との会話を五感でじっくり味わおう。

「他人の評価」や「損得」ではなく、自分が一生をかけて大切にしたい価値観を言葉にしてみよう。
「自分が納得できる意味のある行動」をひとつ選んでやってみよう。

 その小さな積み重ねこそが、何年経っても色あせない真の充足感をもたらし、あなたの人生後半をどこまでも豊かに輝かせてくれるはずだ。