「ケンカしたわけじゃないのに、いつの間にか友人との交流が途絶えてしまう」。そんな経験はないだろうか?年を重ねるにつれて友人との交流が途絶え、孤立してしまうのはなぜだろうか。周囲から人が離れていく背景には、日常的なネットやSNSの利用習慣が深く関係している。本記事では、『ドーパミン断ち』をもとに、「年を重ねると、孤立してしまう人の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「年を重ねると、孤立してしまう人」の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

気づかぬうちに「人が離れていく」ことはありませんか?

「特別な喧嘩をしたわけでもないのに、いつの間にか友人との交流が途絶えてしまう」
「昔は仲が良かったのに、会うたびに話が噛み合わなくなる」

 年を重ねるにつれて、周囲との心の距離を感じることはないだろうか。

画面越しのやり取りが奪う「思いやり」

 先日友人と話していた時のことだ。

 いつも穏やかな友人の口調が、いつもよりキツくなっていた。
 暴言ではないが、いつものようにふざけ合っていても、当たりの強い言葉ばかりが返ってくる。

 特に何も言及しないでいると、友人が突然口を開いた。

「最近、人に対して攻撃的になってる気がする」。

 SNSを見ていると、よく「クソリプ」が飛び交っている。
 そして、普段からスマホでネットやSNSばかりを見ていると、他人の言動に対して過剰に批判的になりがちだ。

 画面の向こうの相手には厳しい意見や無理な要求を突きつける一方で、自分自身の発言や振る舞いにはどこまでも甘くなる。
 手軽な刺激に慣れるにつれ、対人関係に必要な誠実さや思いやりが削ぎ落とされていくのだ。

 なぜネットにおける習慣が、リアルな人間関係を壊してしまうのだろうか。

「冷たい人間」になるカラクリ

『ドーパミン断ち』にはこんなページがある。

インターネットという隔たりのせいで、私たちは前よりも思いやりのない、冷たい市民になってしまった。
相手にはどんどん高い要求を突きつけるのに、自分自身にはどんどん甘くなっている。
インターネット越しの他者とのやり取りは、新奇性を生み出し続ける。
人間は何でもしうる存在だから、何が起きてもおかしくないのだ。

――『ドーパミン断ち』より

 ネットがもたらす未知の刺激は、ドーパミンを強く刺激する。

 しかし画面越しの希薄な関係に慣れきってしまうと、生身の人間に対する配慮や寛容さが失われる。

 すると無意識のうちに「他者に厳しく、自分に甘い冷たい人間」へと変貌してしまうのだ。

「年を重ねると、孤立してしまう人」の特徴・ワースト1

 年を重ねると孤立してしまう人の特徴・ワースト1は、「相手にばかり高い要求を突きつけること」だ。

 年を重ねたときに自分を支えてくれるのは、ネット上の反応ではなく、自分の目の前にいる人への思いやりだ。

 相手の立場に立った温かい言葉をかけてみよう。
 その小さな誠実さの積み重ねこそが、何年経っても人が集まり続ける豊かな人間関係を守ってくれる。