完璧を求めすぎて仕事を終えられない。やらなければいけないことを先延ばししてしまう。そんなときの対処法を、『おい、とりあえず終わらせろ』の著者、nwiizo(ぬうぃぞう)氏が伝えます。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

おい、とりあえず終わらせろわかってPhoto: Adobe Stock

「わからないまま手をつけるのは不安だ」。

「もう少し調べて、ちゃんと理解してから取りかかろう」。

 そう考えるのは、仕事に対して誠実だからこそ。

 けれど、調べているうちに時間が過ぎて、気づけば、まだ何も始められていない。

「わかってから動く」のは正しいはずなのに。そんなもどかしさを感じたことはないでしょうか。

 実は、その「正しさ」に、落とし穴があるかもしれません。

「わかっている人でいたい」という気持ち

 掃除のようにやることが明確な作業なら、迷いません。

 けれど、仕事では「次に何をすればいいかわからない」という状況がしょっちゅう起きます。やることが見えないから、手が止まります。

 そして、「わからない」と口にするのは怖いものです。

 黙っていれば、自分の底が透けて見えるような気がする。「わかっている人」でいたい。「頼りになる人」でいたい。

 その願望が、「わからない」を1秒でも早く消したいという焦りを生みます。

調べまくって、的外れな方向に全力疾走した

 私も、「わからない」が怖い人間でした。

 資料の骨子をまとめた後、次に何をすればいいのか、見えない。上司に指摘されたものの、どう直せばいいかわからず手が止まる。会議で「どう思う?」と振られて、何も浮かばない。

 この焦りに耐えられなくて、「何かしなきゃ」と、やみくもに調べまくったことが何度もあります。

 結果は、例外なく的外れな方向へ全力疾走しました。

 それでも私は、ずっと、「わかってから動く」のが誠実だと信じていました。

 わからないまま出すのは不誠実だ、と。

調べてわかるのは、「誰かが既に言語化した知識」だけ

 でも、わかるためには動くしかなかったのです。

 調べてわかるのは、誰かが既に言語化した知識だけです。

 上司が本当に求めているもの。クライアントが言葉にしていない不満。実際に作り始めて初めてわかる、設計上の問題点。

 そんな固有の条件は、動いて初めて姿を現します。

「わかってから動く」は論理的に見えて、実は動かない言い訳になっていました。

 わからないまま動くことは、不誠実ではありません。

 次に「わからない」と感じたら、調べ始める前に、「今わかっていること」を3行で書いてみる。

 そして、粗い段階でも誰かに見せてみる。

 動いて初めて見えるものが、きっとあるはずです。