「弱い自分」のままで
三日坊主を克服する方法

最初は「週1回」を
ＯＫラインに

さっそくＤさんに「自分の早起きの実力」をどれだけ知っているかを聞きました。

「1週間に何日ぐらいだったら、早起きできると思いますか？」
「（本人は低く見積もったつもりで）3回くらいだと思います」
「その週に、突然の飲み会や残業が入ったとしても、ですか？」
「うーん、自信がありません」
「では、例えば明日だったら、起きられそうですか？」
「そうですね、いちばんモチベーションも高いですし」
「となると、確実に約束できるものとして、1週間に何日ぐらいだったら、早起きできると思いますか？」
「……1日だったら、起きられると思います……」

はい、ＯＫラインが出ました。 つまり、Ｄさんが今確実にできるのは「1週間に1日、朝6時に起きる」ということ。なので、最初の段階のＯＫラインを、欲張らずに「週1回」に設定します。

週1日をＯＫラインにするのなら、週6日は7時に起きても8時に起きてもいいわけです。
「まずは、1週間に1日だけ、朝6時に起きることを目標にしましょう。日曜日に十分睡眠をとり、月曜日だけ早起きする。それでもＯＫです。あとの日は無理に起きなくてもかまいませんよ」
毎週1日ずつでＯＫなら、一度くらい寝坊しても水の泡にはなりません。

「今日は寝坊した」でもＯＫ、また明日チャレンジできます。

期間を区切ることと、ＯＫラインを確実にできることに設定することには、1回の失敗で挫折することがなくなるというメリットもあるのです。 1週間後、Ｄさんから連絡がきました。