終わりが決まっていないから
挫折する

 それは「3日しか続かない」ではなく、「3日ならできる」と考えることです。

 実際にあったケースを紹介しましょう。
早起きが苦手なDさん。一大決心して「毎朝6時に起きようと思い立ったけれど、結局、3日も続かない。何度やってもダメなんです」という相談がありました。 私が最初にこんな質問をDさんにしました。

「朝6時起きは、いつまで続けたいですか?」です。
Dさんの答えは「これからずっとそうしたい」でした。

終わりが決まっていない。
これが、三日坊主で続かない人に共通している特徴です。
いきなり何かが永遠にできるようになる、明日から人が変わったように未来永劫、何があってもやり続けられるという願望や希望的観測で目標設定してしまっているというわけです。
期間を決めずに最初から毎日6時起きを続けることを目標にすると、1日でも寝坊したらそこでゲームオーバー。たとえ3日連続で早起きができたとしても、4日目の寝坊ですべて水の泡になってしまうという感覚になります。 これが「また三日坊主だった」という自己否定感を増長させます。

そもそも、いつも3日も続かないという人が、最初から「この先ずっと継続できる」というのは、あまりにも目標(=OKライン)が高すぎです。 そこで、期間を「毎日(ずっと)」ではなく「1週間」単位で区切ることにします。さて、ここからが克服への第一歩です。