「こんな素敵な女性に出会えるなんて」
独身シニア男性の抱える「さみしさ」とは

 67歳女性に青酸カリを飲まされ殺害されたと見られている夫は生前、「71歳になって、こんな素敵な女性に出会えるなんて」と周囲に話していたという。結婚経験があってもなくても、年齢が上がるにつれ、「この歳になって、本当にパートナーに巡り会えるのだろうか」という不安が高まる人は多いだろう。

 少し古い調査だが、オーネットが昨年5月に発表した「独身シニアの暮らしと出会いに関する意識調査」(※2)では、パートナーを選ぶときに重視するものについて、男女ともに多くの人が「性格/人柄」と「価値観」を挙げている。しかし、性格や価値観が合うかどうかが一番難しいポイントだ。年齢が上がるにつれて自分の性格や価値観が固定化され、相手への許容範囲が狭まってしまうということもある。

(※2)調査期間は2013年4月24日~26日。調査地域は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県。調査対象は50~69歳の独身男性1113名と45~69歳の独身女性999人。

京都毒殺事件に見る「後妻業」の恐怖 <br />盛り上がるシニア婚活に見る、男女の意識差女性がパートナーを選ぶ時に重視するポイントとして「収入」も大きな要素になっている
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 また、男女差が大きく出たのは、「恋人などのパートナーがほしくなる瞬間」について聞いた質問。「恋人やパートナーはほしいと思わない」と回答した人は、どの年代にも一定数いたが、64~69歳の男性で「ほしいと思わない」と答えた人が19.2%なのに比べ、女性は40.4%と2倍以上。歳を取ると、女性より男性の方が「さみしがり屋」になる傾向があるのかもしれない。

 年齢が上がるにつれさみしがり屋になり、なおかつ「今後、パートナーに出会えることがあるだろうか」と不安に感じる男性が多いとしたら、その層は、今回逮捕された女性のように、「後妻業」を狙う女性にとっては格好の標的になってしまう。「こんな素敵な女性に出会えるなんて」と感じていた男性は本当に気の毒だし、周囲も無念だろう。

 心が弱っている隙につけ込もうとする悪人はいるもの。自分や自分の周囲の人が取り込まれないよう、重々気をつけたいものだ。

(プレスラボ 小川たまか)