
第2回
クレジットヒストリーを磨いて「信用偏差値社会」に勝ち残れ
岩田昭男
個人の与信管理一元化が進めば、日本にも遠からず米国型の「信用格差時代」がやってくるかもしれない。そんな時代を勝ち抜いていくために必要なこと…
2010.8.5
「改正割賦販売法」とともに、クレジットカード会社や消費者金融に大きな影響を及ぼす「改正貸金業法」がこのほど完全施行された。同法は借り手の借入総額を制限すると同時に「与信管理の一元化」をうたっており、このことが業界に与える衝撃はきわめて甚大といえる。たとえば、これまで発行枚数を競うことに腐心していたカード会社は、「クレジットスコア(信用偏差値)」の高い層を囲い込む戦略へと方針転換を余儀なくされるだろう。そんななかで「ステータスカード」と呼ばれるカードの持つ力がクローズアップされている。