渡瀬裕哉
裏切り、分裂…「米国政治の混迷」は報道の斜め上!日本も“二股外交”が必要だ
アメリカ政府のウクライナ支援のための追加予算が連邦議会で宙に浮いている。バイデン政権は大統領在庫引き出し権限(PDA)を利用することで、当面はウクライナ支援を継続できるものの、連邦議会の正常化による予算措置は急務だ。それにもかかわらず、10月初頭からアメリカの連邦議会はさらなる混乱に陥っている。そしてそれは、ウクライナ情勢やイスラエルとパレスチナ自治区の軍事衝突にも大きな影響を及ぼしている。

防衛費増額が決まるも、財源が1兆円程度不足している。不足分を所得税、法人税、たばこ税などの増税で充当することも議論されているが、国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏は「たばこ増税は無意味。特に加熱式たばこ増税は最悪の選択肢」と言う。その理由とは。

大接戦となった米大統領選はトランプ大統領人気の根強さを改めて示したが、「生粋のトランプ支持者」は米国政治や社会に強い猜疑(さいぎ)心と疎外感を持っており、トランプ大統領退場後も、「2人目、3人目のトランプ」を探し続ける。
