IPO株の銘柄分析&予想
2016年10月21日公開(2016年11月30日更新)
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「IPO株の銘柄分析&予想」

著者・コラム紹介

IPO株の銘柄分析&予想

ザイ・オンライン編集部

「JMC」のIPO情報総まとめ!
スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、
他の3Dプリンター関連企業との比較や予想まで解説![2016年11月29日 情報更新]

会社名 JMC
市場・コード/業種 東証マザーズ・5704/非鉄金属
上場日 11月29日
申込期間(BB期間) 11月10日~11月16日
おすすめ証券会社 SBI証券SMBC日興証券楽天証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ

初値(初値騰落率) 1816円(+89.17%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

JMCのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 11月9日
ブックビルディング(抽選申込)期間 11月10日~11月16日
公開価格決定 11月17日
購入申込期間 11月18日~11月24日
払込日 11月28日
上場日 11月29日

JMCのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2016年11月11日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SBI証券
[最短2日で取引可能]
4.3
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SMBC日興証券
[最短4日で取引可能]
3.5
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楽天証券
[最短3日で取引可能]
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野村證券(主幹事証券) 91.3  
静銀ティーエム証券 0.9  

JMCのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 920
仮条件
[予想PER(※2)
920~960円
18.2倍~19.0倍]
公募価格 960円
初値 1816円
初値騰落率 +89.17%
予想トレーディングレンジ(※3) 700円~3000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。

■類似会社3社の予想PER(2016年11月7日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 17.5倍
アンドール<4640> 13.5倍(連)
C&Gシステムズ<6633> 12.0倍(連)
MUTOH HD<7999> 27.1倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社に比べて妥当と判断できる。

JMCの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 245万株(予定)
公開株式数 公募97万株  売出3万株
(オーバーアロットメントによる売出15万株)
想定公開規模(※1) 10.6億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

JMCは3Dプリンター関連のマザーズ案件

 3Dプリンター及び砂型鋳造による試作品、各種部品・商品の製造、販売を手掛ける。3Dプリンター出力事業では、主に製品開発を行う顧客向けに、機能・形状検証用の試作品を4方式の3Dプリンター15台を駆使して作製している。脳外科、口腔外科分野といった医療分野への応用も行っている。

 少々古いものの3Dプリンターは時流に乗ったテーマであり、小型成長企業としての評価を受ける可能性が高い。ただ、ベンチャーキャピタルの保有株がやや多く、ロックアップは公開価格の1.5倍以上で解除される。

 公開規模については10億円強となる見込みで、ベンチャーキャピタルは上場時発行済株数の16.3%を保有している。11/29はエルテス<3967>やスタジオアタオ<3550>が同時上場するが、エルテスが関心を集める可能性がある。

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JMCの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2013/4 595
(―)
51
(―)
38
(―)
2014/4 826
(38.8%)
74
44.7%
35
(-7.9%)
2014/12 643
51
20
2015/12 1,327
194
124
2016/12予 1,532
15.4%
200
2.7%
124
(-0.1%
2016/6 2Q 741
(―)
126
(―)
87
(―)
予想EPS(※)/配当 単独:50.61円/-円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

JMCの業績コメント

 2016年12月期の業績は、売上高が前期比15.4%増の15.3億円、経常利益が同2.7%増の2.0億円と増収増益の見通しとなっている。

 足元では、同社が事業を展開する3Dプリント市場においては、装置の低価格化と造形材料の普及から、自動車や航空宇宙などの製造業だけでなく、コンシューマー、教育、医療、ヘルスケアなど幅広い分野で3Dプリンター活用が広がっており、市場規模も引き続き拡大していくと予想されている。

 一方、鋳造市場においては、市場規模は横ばいとの予想ではあるものの、メーカーの新製品開発において部品の軽量化が進められており、マグネシウム素材による鋳造需要の拡大や、3Dプリンターによる砂型作製など、新しい素材や工法が普及していくと見込まれている。

 このような状況のもと、同社は、主力事業である3Dプリンター出力事業及び鋳造事業の業績を着実に伸長させるべく、CNC旋盤、三次元測定機及び産業用CTスキャナの増設など、積極的な設備投資を実施するとともに、それぞれの事業において、素加一貫を進め内製を増加させる等、増収増益に向けて生産能力の拡大や積極的な営業展開を進めている。

 なお、通期計画に対する第2四半期末時点における進捗率は、売上高7.4億円で48.3%、経常利益1.2億円で63.0%となっている。

JMCの詳細情報

■基本情報
所在地 神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目5番5号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 渡邊 大知(昭和49年4月2日生)
設立 平成4年12月18日
資本金 2億6300万円(平成28年10月21日現在)
従業員数 78人(平成28年9月30日現在)
事業内容 3Dプリンターおよび砂型鋳造による試作品、各種部品・商品の製造、販売

■売上高構成比率(2015/12期 実績)
品目 金額 比率
3Dプリンター出力事業 467 百万円 35.2%
鋳造事業 859 百万円 64.8%
合計 1,327 百万円 100.0%

■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 渡邊 大知 64万6800 43.70%
2 鈴木 浩之 26万8000株 18.11%
3 DCIハイテク製造業成長支援投資事業有限責任組合 10万9200 7.38%
4 EEIクリーンテック投資事業有限責任組合 10万株 6.76%
5 渡邊商事(株) 9万2000 6.22
6 東京都ベンチャー企業成長支援投資事業有限責任組合 9万800 6.14%
7 静岡キャピタル5号投資事業有限責任組合 4万株 2.70%
8 かながわ成長企業支援投資事業組合 3万株 2.03%
8 TNP中小企業・ベンチャー企業成長応援投資事業有限責任組合 3万株 2.03%
10 山﨑 晴太郎 2万4000株 1.62%
合計   143万800 96.68%

■その他情報
手取金の使途 全額を設備投資資金に充当する予定。
関係会社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2014年12月29日
割当先 EEIクリーンテック投資事業有限責任組合、かながわ成長企業支援投資事業組合、TNP中小企業・ベンチャー企業成長応援投資事業有限責任組合
発行価格 1,000円※株式分割を考慮済

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JMCの銘柄紹介

 同社は、「この国のものづくりを置き去りにする」という経営理念のもと、3次元CADデータ技術を用いて「樹脂を素材とする3Dプリンター」と「金属を素材とする砂型鋳造」の両成型法を利用、発展させながら、製造業を中心に幅広い業種の「試作品」から「最終製品」づくりをトータルサポートすることを主たる事業としている。

 同社の事業は、3Dプリンター出力事業と鋳造事業から構成。2つの事業を持つことで、3次元CADデータのノウハウを共有するだけでなく、人員のローテーションや設備の共同利用など社内のハード・ソフト資源を有効に活用することが可能になる。

 3Dプリンター出力事業については、製品開発を行っている顧客に対して試作品を3Dプリンターで作製し、提供するサービスを行っており、装置のメンテナンスから3次元CADデータの特殊処理まで、製造メーカーと受託サービス会社が持つ一連のノウハウを有しながら、年中無休の稼働体制、無料造形サービス等、顧客のニーズに応じた取組みを行っている。

 鋳造事業については、多品種少量生産に適した砂型鋳造法を採用している。また、多くの鋳造業者が鋳造以外の工程の外注化を図っているのに対し、同社では木型、鋳造、熱処理、機械加工、検査まで一貫した製造工程を内製化したことにより、顧客メーカーの要求に応える安定した品質と短納期化を実現。

 従来の「伝統の職人技」と言える部分を精緻な3次元CADデータの取り込みなどを通して、砂型鋳造の精度をダイカスト法(注1)と同等レベルまで向上させたことで、試作品のみならず最終製品の受託も手掛けている。また、最終製品と同素材の試作品を顧客に販売することで、製品に対する需要を把握するテストマーケティングにも利用されている。

 2015年には、GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ株式会社製の第三世代産業用CTスキャナを国内で初めて導入し、自動車や航空宇宙分野で求められる厳しい品質保証体制を構築すると同時に、製品評価やリバースエンジニアリング(注2)等の高度な受託測定サービスを展開している。

 このように品質保証体制と短納期を強みとして、一部の完成車メーカーからTier1(注3)企業として選定されている。

(注)
1.ダイカスト法

 金型鋳造法のひとつで、金型に溶融した金属を圧入することにより、高い寸法精度の鋳造品を短時間に大量に生産する鋳造方式のことである。

2.リバースエンジニアリング

 物体をCTスキャンしてデータをコンピュータに取り込み、そのデータから物体形状のCADデータを再構築することである。

3.Tier1

 メーカーに部品を直接納入する一次サプライヤーのことである。一次請負とも言われている。

JMCの投資のポイント

 少々古いものの3Dプリンターは時流に乗ったテーマであり、小型成長企業としての評価を受ける可能性が高い。今年のマザーズ上場案件40社の公開価格に対する初値上昇率は平均+86.7%と好調だが、公開規模10億円以上の案件で2倍以上の初値を付けた案件は6月上場のアトラエ<6194>と7月上場のセラク<6199>の2社にとどまる。

 公開規模が一定以上になると人気度合いにより初値に大きな格差が生じている。今回は3Dプリンター関連というテーマ性から人気を集めそうだが、後述するとおりベンチャーキャピタル保有株がやや多い点はネックとなる。

 同社は、3次元CADデータ技術を用いて「樹脂を素材とする3Dプリンター」と「金属を素材とする砂型鋳造」の両成型法を利用、発展させながら、幅広い業種の「試作品」から「最終製品」づくりをトータルサポートする。

 3Dプリンター出力事業では、主に製品開発を行う顧客向けに、機能・形状検証用の試作品を4方式の3Dプリンター15台(光造形方式8台、粉末焼結(ナイロン造形)方式4台、粉末固着(石膏造形)方式2台、インクジェット方式1台)を駆使して作製している。脳外科、口腔外科分野といった医療分野への応用も行っている。

 鋳造事業は自動車関連の依存度が高く(2016年12月期予想で60.0%)、自動車業界の景気が業績に影響を及ぼす可能性がある。

 業績面について、2016年12月期は売上高が前期比15.4%増の15.3億円、経常利益が同2.7%増の2.0億円と増収増益の見通しとなっている。人員増や設備投資による労務費、減価償却費の増加に加え、販管費の増加も見込まれており、利益の伸びはやや鈍化する印象となっている。ただ、上場後は来期(2017年12月期)業績に視線が移っていくだろう。想定仮条件水準の今期予想PERは18倍前後で、おおむね類似企業のレンジ内となっている。

 公開規模については10億円強となる見込み。ベンチャーキャピタルが40万株(上場時発行済株数の16.3%)を保有しており、これら株主のロックアップは公開価格の1.5倍以上で解除される。

 また、11/29はエルテス<3967>やスタジオアタオ<3550>が同時上場するが、ネット監視やビッグデータ関連の投資テーマに乗るマザーズ小型案件のエルテスが関心を集める可能性があり、相対的な人気度変化を注視しておきたい。

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[データ提供・銘柄分析]フィスコ 

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2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
NISA対応
主幹事数 取扱銘柄数
 ◆SBI証券
8社 78社 70%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジ
ポイント」順に配分
365万
(−)
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、
多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなり資金力がある人ほど有利になる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」は、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのがメリットだ。
SBI証券の公式サイトはこちら
 ◆SMBC日興証券
24社 72社 10%:1人1票の平等抽選
273万
(−)
【ポイント】
大手証券の中でもIPOには力を入れており、2015年の主幹事数は野村證券に続く実績。2015年における初値騰落率1位のロゼッタ(初値騰落率433.1%)、3位のネオジャパン(初値騰落率401.7%)の主幹事も務めている。
1人1単元しか申し込めないので、資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。
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 ◆マネックス証券
0社 50社 100%:1人1票の平等抽選
164万
(100万)
【ポイント】
毎年多くのIPO銘柄を取り扱っており、2015年には、主幹事こそないが50社ものIPO銘柄を取り扱った。割り当てられたIPO株の100%すべてを1人1票の平等抽選で配分。取引実績や資金量に当選確率が左右されないのは、個人投資家にとっては大きな魅力だ。
マネックス証券の公式サイトはこちら
 ◆岩井コスモ証券
0社 41社 10%以上:1人1票の平等抽選

(−)
×(※1)
【ポイント】
中堅証券会社でありながら、2015年の取扱銘柄数は41社と、大手証券会社に引けをとらない実績を持つ。しかも、2015年に初値が5倍以上に高騰したIPO株は3銘柄あるが、岩井コスモ証券はそのすべてを取り扱っている。1人1票の平等抽選で、申し込み単元数は10単元まで。
岡三オンライン証券の公式サイトはこちら
 ◆東海東京証券
5社 27社 10%:1単元1票の平等抽選
41万
(−)
【ポイント】
準大手証券会社の東海東京証券は、大手証券会社には届かないものの、多くのIPO銘柄を扱っており、2015年は5銘柄で主幹事も務めた
東海東京証券への割当が2000単元未満の場合は、取引実績に応じて当選確率がアップする「IPO個人優遇ステージ」を適用した抽選となるが、その場合でも、取引実績が最低ランクの投資家に10%が配分され、その中で平等抽選が行われる。
東海東京証券の公式サイトはこちら
※ 口座数、稼働口座数は2016年3月末時点。

 

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主幹事の銘柄数も多くて当たる確率大!
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