世界投資へのパスポート
2017年1月10日公開(2017年1月10日更新)
バックナンバー 著者・コラム紹介
広瀬 隆雄

2017年の相場は、ドル高が米国株のマイナス要因に!
今週から始まる第4四半期の決算発表シーズンでは、
ドル高により下方修正する企業が続出する?

2017年の相場展望はドルと日本株、欧州株が強気

 今回は2017年に入っての第1回目ですが、私は今年の相場展望を次のように考えています。

■2017年の相場展望
  2016年末の引け値 2017年の目標 スタンス
ドル/円相場(1ドル=) 117円 125.19円 強気
S&P500指数 2338.83 2081.60 弱気
日経平均株価 1万9114.37円 2万1025.80円 強気
ユーロストックス600 361.42 401.18 強気

 大まかに言うと、ドルには強気、米国株には弱気、日本株と欧州株には強気です。くわしく解説していきましょう。

米国長期金利は、長期低下トレンドからいよいよ脱出か

 米国の長期金利は、過去35年間に渡る長期低下トレンドを脱し、上昇に転じると予想しています。その理由は:

1)トランプ減税で景気が良くなること
2)減税は国債の増発を招く可能性がること

によります。

 一般に、市中金利と株式は「競争関係」にあり、金利が上昇する局面では、株式のバリュエーションは圧迫を受けます。

トランプの税制改革プランにより、ドル高の流れに

 共和党ならびにドナルド・トランプの税制改革プランには、法人減税が盛り込まれています。その代り、米国企業が海外に貯め込んだ利益は、アメリカに戻すことが要求されると思われます。米国企業が海外で稼いで利益の一部は、現地通貨建てで保管されており、それをアメリカに送金する場合、「ドル買い」がおきます。

 つまり、もしトランプのこの法案が実現すれば、ドル高になるでしょう。

今週からはじめる米国の決算発表は、
ドル高により下方修正が見込まれる

 今週から米国では、2016年第4四半期の決算発表シーズンに突入します。

 昨年11月8日の大統領選挙でドナルド・トランプが勝って以来、ドル高が起こっています。しかし、S&P500採用企業の売上高の約3割は海外で発生していますので、ドル高は利益圧迫要因となります。

 このため各企業は、今回の決算カンファレンスコールで2017年のEPS(1株あたり利益)予想を下方修正すると予想されます。現時点における2017年のS&P500全体のEPSは、下のグラフのように132.92ドルとなっていますが、この数字は高すぎるというわけです。

2017年の世界経済は、トランプによる政治リスクに晒される

 ドナルド・トランプは、中国やメキシコからの輸入品に関税をかけることを提唱しています。このような保護貿易主義が経済成長にマイナス効果をもたらすことは、広く経済学者に知られています。

 実際、ドナルド・トランプが保護しようとしている米国の製造業は、すでに国際競争力を失っています。競争力の無い産業を保護しても、それは生産性の向上にはつながりません。

 企業は限られた投資資金の中から、世界で最も投資効率の良い場所を選んで工場を建設するものです。それを政府が「国内で投資しろ!」と指図すれば、政府から民間のビジネスへの過剰な口出しで、企業の収益力の減退を招くリスクもあるのです。

 中国製品にアメリカが関税をかければ、中国は報復措置として米国製品に関税をかけるでしょう。このような貿易戦争のエスカレートは、世界の経済成長の足を引っ張ることになります。

 このように今年の世界経済は、トランプの誤解に満ちた経済政策のおかげで、かつてない不確実性に晒されているのです。

【今週のまとめ】
トランプ政策のポジティブ面だけでなく
ネガティブ面にも注意を払おう

 昨年11月8日にドナルド・トランプが当選して以来、マーケットではトランプのもたらす良い面ばかりが強調されてきました。しかし冷静に考えてみれば、トランプが提唱していることは、とんでもないことが多いです。

 投資家としては、ポジティブ面だけに気を取られるのではなく、バランス良くトランプの経済政策を評価してゆく態度が必要でしょう。

 今週の銘柄ですが、2017年はアメリカより欧州のパフォーマンスが良くなると考えているので、BP(ティッカーシンボル:BP)ドイツ銀行(ティッカーシンボル:DB)に注目したいです。

 また貿易戦争のターゲットになりにくい「どうしてもここを使うしかない」という企業に投資したいと思います。

 具体的には、ウランを提供しているカメコ(ティッカーシンボル:CCJ)、銅を生産しているサザンコッパー(ティッカーシンボル:SCCO)、ビジネスマンの出張に欠かせないアメリカン・エキスプレス(ティッカーシンボル:AXP)、原油価格の上昇で恩恵をこうむるトランスオーシャン(ティッカーシンボル:RIG)などが良いと思います。

【2017年10月1日更新!】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3430銘柄以上
個別株:3110銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:60銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3000銘柄以上は主要ネット証券では最大! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。現在、米国株取引手数料(税抜)を、最大3万円キャッシュバックするお得なキャンペーンを実施中!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1400銘柄以上
個別株:1030銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:100銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、入出金手数料が無料など、便利な「外貨入出金サービス」が利用可能! ダウ・ジョーンズ社が発行する金融専門誌「BARRON’S(バロンズ)」の抜粋記事(日本語訳)や、モーニングスター社による「個別銘柄レポート」など、投資情報も充実している。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1300銘柄以上
個別株:920銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:120銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル

注)2017年9月25日現地約定分からの手数料
【ポイント】
新興国などの個別銘柄を実質的に売買できるADR(米国預託証書)の銘柄数が豊富。日本株と同じ取引ツール「マーケットスピード」でも取引可能で、10種類以上のテクニカルチャートを使うことできる。ダウ・ジョーンズ社の有名金融専門誌から記事を抜粋・日本語訳した「バロンズ拾い読み」も読める。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
※ NYSE(ニューヨーク証券取引所)、NYSE Arca、NYSE MKT、NASDAQに上場する個別株 。
Special topics pr


ZAiオンラインPickUP
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き その アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較
ランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

新理論株価で儲かる株
株主優待ベスト130
ふるさと納税ベスト86

1月号11月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【株主優待ベスト130&新理論株価で買う株】
桐谷さん&優待ブロガー&ザイ読者が厳選!
 初心者も安心!株主優待ベスト130
失敗しない優待株の投資のワザ
●「優待+配当」利回りベスト30
少額で買える優待株ベスト30
権利確定月別の優待株ベスト 130
新理論株価まだ買える株68
年末までに駆け込め!ふるさと納税86
 3大カニマップ&寄附額管理シート付き! 
iDeCoつみたてNISAもこれが大事!
 騙されるな!投資信託選び10の落とし穴
●高配当&高成長の米国株ベスト12
地方上場の10倍株&佐川急便の投資判断
別冊付録!つみたてNISA完全ガイド

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング
ZAiオンラインPickUP