世界投資へのパスポート
2017年4月24日公開(2017年11月30日更新)
バックナンバー 著者・コラム紹介
広瀬 隆雄

投資家が嫌気していた「新興国株式」に復活の兆し!
これから新興国株式への投資に期待できる理由と
手っ取り早く投資できるおすすめETFも紹介!

 一昔前、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)が投資の世界で持てはやされました。しかし最近は、ちっとも話題になりません。

 それもそのはず、下のグラフからもわかるように、新興国株式(灰色)はずっと先進国株式より出遅れていて、投資家が愛想を尽かしてしまったからです。

なぜ新興国株式は嫌気されたか?
「米国の利上げ」「世界の貿易の低迷」が背景に

 それでは、なぜ新興国株式は嫌気されたのでしょう?

 その最大の理由は米国の利上げに対する投資家の警戒です。

 経験則として、連邦準備制度理事会(FRB)が利上げしはじめると、新興国に投資されていた資金がアメリカに戻されることが知られています。

 リーマンショック以降、FRBは超緩和的な金融政策を貫いてきました。しかし2013年5月に量的緩和政策で買い入れる債券の金額を徐々に減らしてゆく、いわゆるテーパーリングの考えが打ち出されました。実質的な引締めのはじまりです。実際のテーパーリングは2014年を通じて実施されました。

 また2015年12月からは、いよいよ政策金利の利上げが始まり、これまでに3回の利上げが行われました。

 もうひとつ、新興国株式が嫌気された理由は、世界の貿易量の伸びがここ数年、低迷していたことによります。

 これにはリーマンショックによる世界的な不景気という要因が関係しています。

 それに加えて「人件費の安い新興国でモノを作り、それを先進国に売る」というビジネス・モデルが、だんだん通用しにくくなったことも関係していると思います。

 新興国が工場を誘致し、輸出で稼ぐというのは、もっとも効率的な富の移転の方法です。

世界の貿易量は再び活性化!
新興国を巡る環境は好転へ

 しかし最近になって、ようやく世界の貿易量は再び活発化の様相を呈しています。

 これを受けて、先進国から大幅に後れを取っていた新興国の製造業購買担当者のマインドも、好転の兆しを見せています。

 同様のことは消費者についても言えます。

 冷え込んでいた新興国の消費者信頼感指数は、反発の兆しを見せています。

FRBは利上げのペースを落とす?
米国の保護貿易主義もトーンダウンで嬉しい展開へ

 つぎにFRBの今後の金利政策ですが、ここへきて年内3回の利上げに対して懐疑論が出ています。その理由は、米国の利回り曲線がフラットニング(=平坦になること)を起こしているからです。

 下のチャートで、青は3月8日、つまり3月15日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ実施前の状態を示しています。橙色は、最近の様子です。橙色の線の傾きは、青にくらべてなだらかになっています。これは(思ったより景気は強くないぞ……)ということをシグナルしており、景気が失速するリスクがあることを物語っています。

 したがってFRBは利上げのペースを落とすことが予想されるのです。これは新興国株式にとって嬉しい展開です。

 さらに「米国優先」を打ち出し、中国やメキシコをはじめとする新興国に厳しい態度をとっていたトランプ大統領は、ここへきて保護貿易主義の主張を大幅にトーンダウンしています。

 つまり世界の投資家が恐れていた、貿易戦争のシナリオは、やや遠のいたのです。

【今週のまとめ】
新興国株式を悩ませてきた
三重苦が和らいだ今が新興国投資のチャンス!

 以上のことから、新興国株式を悩ませてきた(1)米国の利上げ、(2)貿易の低迷、(3)トランプ大統領の保護貿易主義、という三重苦が、すこし和らぎました。これは投資家が新興国株式を見直すきっかけになると思います。

 今後、新興国に投資する方法としては、アイシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF(ティッカーシンボル:EEM)が手っ取り早く新興国に投資できるETFで、おすすめです

【今週のピックアップ記事!】
「IoT関連株」で注目のおすすめ銘柄とは?世界の3大潮流「人口増加」「高齢化」「都市化」に、人手不足の解消や残業削減などで貢献する企業に注目
株主優待で食品や食事券がもらえる銘柄ベスト3!「株主優待+配当」利回りが最高23%超のお宝銘柄と株主優待銘柄の賢い選び方&買い方も紹介!
【2018年9月1日更新!】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3430銘柄以上
個別株:3110銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:60銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3000銘柄以上は主要ネット証券では最大! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。また「トレードステーション米国株 スマートフォン」なら、高機能チャートなど、多彩な機能を活用しながらスマホアプリから米国株の取引が可能! 現在、米国株取引手数料(税抜)を、最大3万円キャッシュバックするお得なキャンペーンを実施中!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1400銘柄以上
個別株:1030銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:100銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、入出金手数料が無料など、便利な「外貨入出金サービス」が利用可能! ダウ・ジョーンズ社が発行する金融専門誌「BARRON’S(バロンズ)」の抜粋記事(日本語訳)や、モーニングスター社による「個別銘柄レポート」など、投資情報も充実している。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1300銘柄以上
個別株:920銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:120銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル

注)2017年9月25日現地約定分からの手数料
【ポイント】
新興国などの個別銘柄を実質的に売買できるADR(米国預託証書)の銘柄数が豊富。日本株と同じ取引ツール「マーケットスピード」でも取引可能で、10種類以上のテクニカルチャートを使うことできる。ダウ・ジョーンズ社の有名金融専門誌から記事を抜粋・日本語訳した「バロンズ拾い読み」も読める。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
※ NYSE(ニューヨーク証券取引所)、NYSE Arca、NYSE MKT、NASDAQに上場する個別株 。
Special topics pr


ZAiオンライン Pick Up
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2018]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2018年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード 「アメリカン・エキスプレス」が誇る、高いスペック&ステータスを徹底解説! 楽天カードはクレジットカード、楽天ポイントカード、電子マネーの楽天Edyの3つの機能を1枚に集約した三位一体型カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

新しい株の儲けワザ
日・米株の激辛診断
NISA駆け込みガイド

11月号9月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!

 

【常識にとらわれない新時代の必勝法!】

マネするだけでOKのラクワザ多数! 
新ワザで買う株68付き!新しい株の儲けワザ50
利回りで儲ける20のワザ
高配当ほど株価上昇
連続増配株急増中
隠れ優待株拾い方
値上がりで儲ける19のワザ
高ROEが儲かるウソ
半導体株こそ逆バリ
大阪株アツい
その他で儲ける11のワザ
IPO株非モテを狙え
手数料ゼロがカギ
男性下着が売れる株高

買っていい×買ってはいけない
人気の株500+Jリート14激辛診断
人気米国株100激辛診断
・NASDAQの高成長株35
・NYSEの国際優良株57
・ADRの世界の株

NISA2018年駆け込みガイド
桐谷さんの年末のNISA戦略

●「長寿投信」ベスト


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング