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全身麻痺から奇跡の復活し15歳で創業
アジア進出でレンタルサーバ首位を狙う
クララオンライン社長 家本賢太郎

週刊ダイヤモンド編集部
【第74回】 2009年6月9日
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クララオンライン社長 家本賢太郎(撮影:加藤昌人)

 サーバホスティング事業を手がけるクララオンライン社長の家本賢太郎は27歳。まだ若いが、経営者歴は12年。ちょっとしたベテラン経営者である。

 野球少年だった家本は、中日ドラゴンズのお膝元である名古屋市に生まれながら、生粋のジャイアンツファン。将来は、プロ野球選手になることを夢見ていたという。

 だが、皮肉な運命が待ち構えていた。小学6年生のときに原因不明の高熱に侵された。14歳になってようやく、その正体が脳腫瘍であることが判明し、摘出手術を受けた。その手術中に起きた医療事故で全身麻痺になってしまう。必死のリハビリで上半身の身体機能は取り戻したが、医者からは「一生、車椅子生活になる」と宣告を受ける。

 「自分が生きている価値がわからない──」。自暴自棄になりかけた家本を救ったのがパソコンだった。勉強は好きではなかったが、株式相場や金利に関心を持ち、そのデータ分析をするために両親が買い与えてくれた。

 入院中に、インターネットに夢中になり、世界中の同世代の若者とメールのやり取りをしたり、プログラミングに興味を持ったりした。「義務教育なので、卒業証書はもらえた」ものの、中学校への出席日数はわずか50日だったという。

 身体の不自由から進学を諦めた家本は、起業家になりたかったわけではないが、「同級生が高校、大学へ通っている7年間を有意義に使おう」という気持ちで起業の決意を固めた。

 両親は、「人の下で働いたこともない人間が経営などできるわけがない」と起業に大反対。親の援助は一銭も得られなかった。年齢を10歳ほど鯖をよんで、パソコン雑誌のゴーストライターとなり原稿を書きまくった。貯めた100万円を資本金として、1997年5月に創業した。

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