世界投資へのパスポート
【第301回】 2014年2月3日公開(2014年2月9日更新)
バックナンバー 著者・コラム紹介
広瀬 隆雄

FRBの非協力で新興国通貨への不安が増大し
新興国経済はしばらく停滞する可能性が高い

1

【今回のまとめ】
1.中国は問題化している信託商品のデフォルトを回避した
2.トルコ中銀は意表を突く利上げで通貨防衛に乗り出した
3.FRBは「われ関知せず」と言わんばかりにテーパリングを続行
4.通貨防衛の金融引締めにより新興国経済の停滞感は強まる

幸先の悪いスタートを切ったニューヨーク市場

 先週は三つの大きなニュースがありました。

 まず前回の本コラムで言及した中国工商銀行の絡む信託商品に関しては、匿名投資家が元本部分の償還を助けると名乗り出たことでデフォルトが回避されました。

 次にトルコ中央銀行が翌日物貸出金利を一気に4.25%引き上げ12%とすると発表しました。

 最後に米国の連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で大方の予想通り100億ドルのテーパリング(債券買い入れプログラムの縮小)を決めました。

 結局、一週間が終わってみると今週もダウ工業株価平均指数は-1.1%、S&P500指数は-0.4%、ナスダック総合指数は-0.6%の下落となりました。

 年初来のパフォーマンスを見るとダウ工業株価平均指数が-5.3%、S&P500指数が-3.6%、ナスダック総合指数が-1.7%です。

 アメリカの投資家が愛用する暦(こよみ)、『ストックトレーダーズ・アルマナック』を編纂しているジェフ・ハーシュによれば、1950年まで遡って過去の統計を調べると、1月のパフォーマンスが今年のようにマイナスで始まった場合、88.9%の確率で通年ベースでもマイナスで終わってしまうジンクスがあるのだそうです。

 つまり今年の米国株相場は幸先の悪いスタートを切ったわけです。

中国の信託商品のデフォルトは回避されたが

 さて、中国工商銀行の絡んだ信託商品がデフォルトを回避できた件ですが、投資家からすれば何か釈然としないものが残りました。

 それと言うのも今回償還を迎えた信託商品の元本の返済を助けたのが一体誰か? という正体が明らかにされていないからです。山西省の地方政府がお金を出したという観測もあるし、中国工商銀行が部分的に支援したという観測も出ています(中国工商銀行は否定しています)。

 この信託商品はタテマエとして銀行が直接関与していないことになっています。従って中国工商銀行が助け舟を出すと、まずい前例を作ってしまいます。

 さらに中国政府による総量規制の指導を、銀行が破ってきたことを実質的に認めることになります。

 また銀行が損の穴埋めをすると、今後も別件で同様の処理を行う必要が生じ、そのような将来の損に対する引当不足の問題が生じます。

 それらの理由からウヤムヤなままに処理されてしまったのだと思います。これは問題の解決と言うより先送りに過ぎません。

 中国人民銀行は、引き続き不動産バブルをゆっくり冷やす政策を堅持すると思われます。この政策が原因で中国の景気がどんどん委縮してきた経緯を考えると、これは株式市場にとってはマイナスだと思います。

 中国市場が今回のニュースを好感しなかったのは、そのような理由によります。

【2017年12月1日更新!】

「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社

◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
3430銘柄以上
個別株:3110銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:60銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
米国株取引に力を入れており、取扱数3000銘柄以上は主要ネット証券では最大! 成行注文や指値注文のほか、逆指値注文、連続注文、ツイン指値(OCO注文)など、多彩な注文方法が使えるのも魅力だ。また「トレードステーション米国株 スマートフォン」なら、高機能チャートなど、多彩な機能を活用しながらスマホアプリから米国株の取引が可能! 現在、米国株取引手数料(税抜)を、最大3万円キャッシュバックするお得なキャンペーンを実施中!
【関連記事】
◆【マネックス証券おすすめのポイントは?】日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
【米国株投資おすすめ証券会社】マネックス証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1400銘柄以上
個別株:1030銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:100銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル
【ポイント】
住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、入出金手数料が無料など、便利な「外貨入出金サービス」が利用可能! ダウ・ジョーンズ社が発行する金融専門誌「BARRON’S(バロンズ)」の抜粋記事(日本語訳)や、モーニングスター社による「個別銘柄レポート」など、投資情報も充実している。
【関連記事】
◆【SBI証券のおすすめポイントは?】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実!
◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【米国株投資おすすめ証券会社】SBI証券の公式サイトはこちら
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ
米国株の取扱銘柄数 取扱手数料(税抜)
1300銘柄以上
個別株:920銘柄以上
ETF:250銘柄以上
ADR:120銘柄以上
約定代金の0.45%
※最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル

注)2017年9月25日現地約定分からの手数料
【ポイント】
新興国などの個別銘柄を実質的に売買できるADR(米国預託証書)の銘柄数が豊富。日本株と同じ取引ツール「マーケットスピード」でも取引可能で、10種類以上のテクニカルチャートを使うことできる。ダウ・ジョーンズ社の有名金融専門誌から記事を抜粋・日本語訳した「バロンズ拾い読み」も読める。
【関連記事】
【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実!
◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい!
【米国株投資おすすめ証券会社】楽天証券の公式サイトはこちら
※ NYSE(ニューヨーク証券取引所)、NYSE Arca、NYSE MKT、NASDAQに上場する個別株 。
Special topics pr


ZAiオンライン Pick Up
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード 「アメリカン・エキスプレス」が誇る、高いスペック&ステータスを徹底解説!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

新理論株価で儲かる株
株主優待ベスト130
ふるさと納税ベスト86

1月号11月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【株主優待ベスト130&新理論株価で買う株】
桐谷さん&優待ブロガー&ザイ読者が厳選!
 初心者も安心!株主優待ベスト130
失敗しない優待株の投資のワザ
●「優待+配当」利回りベスト30
少額で買える優待株ベスト30
権利確定月別の優待株ベスト 130
新理論株価まだ買える株68
年末までに駆け込め!ふるさと納税86
 3大カニマップ&寄附額管理シート付き! 
iDeCoつみたてNISAもこれが大事!
 騙されるな!投資信託選び10の落とし穴
●高配当&高成長の米国株ベスト12
地方上場の10倍株&佐川急便の投資判断
別冊付録!つみたてNISA完全ガイド

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! 新築マンションランキング
ZAiオンラインPickUP