ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ

寺と墓、知られていない その「内幕」

週刊ダイヤモンド編集部
【08/01/12号】 2008年1月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

08/01/12号

 2007年に最もヒットした歌「千の風になって」。

 秋川雅史さんの歌は力強い歌声と、亡き人への思いをめぐらせる歌詞が相まって、聴く人を感動させました。

 私のお墓の前で
 泣かないでください
 そこに私はいません
 眠ってなんかいません

 この歌では、亡き人が風ばかりでなく光、雪、星、鳥に乗り移って今も生きていますという内容です。これを簡単に言えば仏教よりももっと原始的である、万物に精神が宿るという「アニミズム」的な信仰といえるでしょう。

 この歌がヒットしたように、現代人は精神的なものを求めています。物質的には満たされた日本人にとって、やはり精神的な満足が今こそ必要なのでしょう。テレビに盛んに「スピリチュアル」系の番組が放映されるのには、そんな裏側があるのではないでしょうか。

 インタビューで尋ねたある住職は「現代こそ、仏教が出番のときなのに、なかなか新しいことができず、歯がゆい思いをしている」と語ります。現代では仕事上の問題で心を悩ませる人が多くおり、不登校児もかつてに比べて増加しています。格差社会といわれるように、金持ちがいる一方で、ネット難民のように貧困にあえいでいる若者や、身寄りのない1人暮らしの老人もおり、宗教が活躍する場は増えているといっていいでしょう。

 ただ、今や多くの寺の住職は、葬式と法要のときにお経を上げ、遺骨を納める墓を管理するだけの「読経&墓管理業」に成り下がってしまっているのでは、と危機感を募らせる住職がたくさんいます。

 住職に葬式を頼んだら、自分でお経を読まずにテープレコーダーを流していた、お布施が少ないと文句を言われたという極端なケースさえあります。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ

最新号の読みどころを特集担当者の視点でお伝えします。時には紙幅の関係から記事にできなかった取材の内側など、「ここだけの話」も満載です。

「今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ」

⇒バックナンバー一覧