世界投資へのパスポート
【第348回】 2015年1月5日公開(2015年1月11日更新)
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「世界投資へのパスポート」

著者・コラム紹介

世界投資へのパスポート

広瀬隆雄 ひろせ・たかお
三洋証券、S.G.ウォーバーグ証券(現UBS証券)、ハンブレクト&クィスト証券(現J.P.モルガン証券)を経て、2003年、投資顧問会社・コンテクスチュアル・インベストメンツLLCを設立。長年、外国株式関連業務に携わっており、特にBRICsをはじめとした新興国市場に詳しい。米国カリフォルニア州在住。

広瀬 隆雄

1月相場はクリスマス商戦の結果にかかっている。
注目の3銘柄も紹介!

1

【今回のまとめ】
1.クリスマス商戦好調の条件は揃っている
2.Lブランズは商品戦略が図に当たり勢いがある
3.ティファニーは「T」コレクションが消費者に受け入れられるかに注目
4.コーチは劣勢挽回の反撃を開始している

クリスマス商戦好調の条件が揃った

 年が明けて米国の投資家の注目はクリスマス商戦の結果に集まっています。クリスマス商戦期間が始まる前の時点での国際ショッピングセンター・カウンシルの予想は4%でした。

  実際にクリスマス商戦期間が終わって、私は、この数字は難なく達成できたのではないか? と見ています。

 そう考える第一の理由は、2014年12月はアメリカ全土で積雪があまり記録されなかったことによります。これと対照的に2013年の12月はたくさん雪が降りました。

 第二の理由は原油安です。原油価格の下落でガソリン価格も急落しています。

 アメリカでは全米平均レギュラー・ガソリン価格が1¢下落する毎に消費者のフトコロに10億ドルが転がり込むと言われています。すると10月以降だけで1200億ドルものガソリン代が浮いた計算になるわけです。この一部は当然、消費に回っているはずです。

 第三の理由は資産効果です。米国の家計部門の資産はリーマンショックのあった2008年に比べて+44%も増えました。これはひとつには住宅価格が戻ってきたためです。

 もうひとつの理由は株高です。

 家計の負債は2007年には可処分所得の130%でしたが、現在は103%に減っています。同様に可処分所得のうち利払いに回されるお金は9.9%に下がっており、これは過去30年で最低の金利負担です。

 2014年のブラックフライデーは一部小売業者が特売を取りやめたことに加え、スマホを使った比較ショッピングが可能になったので、「ドアバスター」と呼ばれる真夜中の開店時間に合わせて消費者が小売店に殺到することが流行遅れになった関係で、低調でした。

 しかしこの低調な滑り出しは、かならずしもクリスマス商戦全体がダメだったことを意味しないと思います。

 クリスマス商戦が好調だったことが判明すれば、それは米国株にとって大きな支援材料になると思います。

次のページ>> 注目する3銘柄とは?

【2017年6月5日更新!】

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