世界投資へのパスポート
【第357回】 2015年3月9日公開(2015年3月19日更新)
バックナンバー 著者・コラム紹介
広瀬 隆雄

雇用統計後、利上げ観測は前倒しに。
ダウ30に採用されたアップルは
ジンクスを克服できるかに注目

1

【今回のまとめ】
1.雇用統計は強かった
2.利上げ観測は早まった
3.6月に利上げをシグナルし、9月に実施か?
4.投資家は慢心し過ぎていた
5.利上げは相場の「終わり」を意味しない
6.アップルがダウ30に採用された

米国株式市場の動き

 先週の米国株式市場はダウ工業株価平均指数が-1.53%、S&P500指数が-1.57%、ナスダック総合指数が-0.73%下落しました。

 下げの主な理由は、金曜日に発表された非農業部門雇用者数の数字が、予想23.5万人に対して、29.5万人と強かったことに因ります。

 加えて失業率も予想5.6%に対して5.5%と良い数字でした。

利上げ観測は早まった

 その結果、市場参加者は「政策金利の引き上げが、早まるかも……」と考え始めました。

 米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レートの利上げに対する期待を調べるには、先週の本コラムで紹介したように、シカゴの先物市場で取引されているフェデラルファンズ・フューチャースの価格を見るのが一番良いです。下の表は先物価格から逆算される、それぞれのFOMC開催日ごとの利上げ確率です。

 上述した金曜日の雇用統計発表前(3月2日)と後(3月6日)では、かなり変動がありました。

 具体的には、3月2日の時点ではフェデラルファンズ・レートが0.50%以上、つまり現行の0~0.25%より利上げされる確率が五分五分以上になるのは9月17日のFOMCだということが織り込まれていました。

 しかし金曜日の雇用統計発表後(3月6日)、市場の期待は7月29日のFOMCをXデーとして織り込み始めているのです。

「辛抱強く」の表現に注目

 普通、米国連邦準備制度理事会は、いきなり利上げを発表したりしません。ある程度時間の余裕を持って、予め「そろそろやりますから、そのときはヨロシク」とやんわりシグナルするのです。

 そのサインの送り方は、具体的には、現在FOMCの声明文の中で使用している、「辛抱強く(patient)」低金利を維持するという単語を削除することによって行います。この「辛抱強く」が削除されると、その2か月後に利上げが実施されます。

 さて、先ほどの一覧表を見ると7月29日のFOMCで利上げされる可能性が47.34%と、限りなく五分五分に近づいています。つまりこの辺は、もうどちらに転んでもおかしくないわけです。

 いま「辛抱強く」の単語を削除することで2か月前にサインを送るのが丁寧(ていねい)なやり方であり、特にイエレン議長は優等生タイプなので、そういうコトをきちんとやる人なので、サインを出すタイミングは、若し7月29日のFOMCで利上げするなら、6月では遅すぎるわけです。その場合は4月29日のFOMCで「辛抱強く」を削除する必要があります。

記者会見との兼ね合い

 この可能性は、十分あると思います。ただ、これにはひとつ問題があります。それは4月のFOMCは記者会見が無いということです。言葉を尽くして、そういう決断に至った背景を、市場参加者に説明する場が無いわけです。

 これに対して、たとえば6月17日のミーティングで「辛抱強く」の言葉を削除し、三か月後の9月17日に利上げを実施すれば、両方とも記者会見があります。だから万全を期すという考えなら、こちらの線が浮上してくるわけです。

【2017年9月6日更新!】

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