暑い日が続きますが、暑いからといって大人のマナーを疎かにするわけにはいきません。

 華麗な大人力を発揮するには、熱い情熱とクールな判断のバランスが大切。頭の中を熱くしたり冷たくしたりしながら、何となく夏を乗り切りましょう。

 さて、とくに意味はない適当な導入はさておき、前回に引き続いて、ネットやパソコンの話題を無難に平和に交わすための注意点やマナーを考えてみたいと思います。

 前回はふたつの危険エリアについてお話ししました。

 すなわち「危険エリアその1-上司が昔のパソコンのダメさを嘆き始めたときの望ましい対応」と「危険エリアその2-ネットやメールに拒否感を抱いている年配者を刺激しない無難な対応」です。

 そういう人たちと接する場面で、提唱したノウハウを使っていただいていたとしたら、たいへん光栄です。ふと耳をすますと「おかげで地雷を踏まずに済みました!」「上司との関係が一気に良好になって出世が近づきました!」といった感謝の声が、あちこちから聞こえてきている気がしないでもありません。

 そんな声が飛び交っているという妄想を励みにしつつ、さっそく「その3」に行ってみましょう。

危険エリアその3
濃い~オフ会の体験を自虐的に語る
人に対して素直な相づちは禁物

 前々回の「ネットでの知り合いと初めて会うときの『使えるフレーズ&マナー』」の中で、「いっしょに飲むんだったら、本名ぐらいあっさり名乗りましょう」というようなことを書いたら、予想を超えた大きな反響をいただきました。

 そんなに特別なことを書いたつもりはないのに、人それぞれ、いろんな“常識”があることをあらためて思い知った次第です。