普段、東京と宮崎を往復しているフェルさんから、ある日、担当編集アヤノ(私)宛てに「ちょっとイギリス行ってくる!火曜日の夜に記事を出してほしいから、枠を確保しといて」と連絡が来ました。英国の自動車メーカー「ジャガー」が大幅にロゴを変更、ロンドンで極秘に行われる発表会に招かれたので、速報原稿を送るというのです。新しいロゴはこれまでとは全く違うテイストで、私も「えっ」とビックリ。しかし原稿を読んでいたら、さらに驚きの衝撃情報が書かれていたのです。えぇっ、ジャガーさん、そんなことして大丈夫なの……?(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
ジャガーが変わる!
ジャガーが変わる。
1935年に英国で創業された高級自動車メーカーが、90年の時を経て、大きく生まれ変わる。
時代に合わせて、何回かの“手直し”は経てきたものの、大きく変わることはなかったブランドロゴが、本日、11月19日日本時間18時をもって新しくなる。今までとはガラリとイメージの違う、全く違うデザインのものになる。新生ジャガーの新しいロゴ、それが下の画像である。
旧ロゴは全て大文字だったが、新しいロゴは大文字と小文字が混在している。それでも違和感を覚えないのは、デザインの妙というところだろう。幾何学的でシンプルなフォルムは好感が持てる。が、自動車メーカーのロゴには見えないくらい、なんとも優しくてかわいらしい印象だ。
それにしても、思い切って変えてきたものだ。
英国のJLR本社に、世界中のモータージャーナリストが集められてお披露目された新生ジャガー。真っ暗な会場に新しいブランドロゴが大きく投影されると、会場からは歓声とため息の入り混じった、何とも形容しがたい不思議などよめきが沸き起こった。
新しいものを散々見てきた名うてのジャーナリスト諸公をもうならせるほど、その変わりばえは大きかったのだ。「Nice!(いいね!)」「Seriously?(マジで?)」「Beautiful!(きれい!)」。会場では、さまざまな言葉でさまざまな感想が飛び交った。