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人を評価するとき
どこを見ているのか?
今日は、就職活動など、人に評価される場面での心構えについて話したいと思います。
実は最近、アテクシのYouTubeチャンネルに「就職活動がツラいです」とコメントを寄せてくれた方がいました。そして、そのコメントに同調するレスが次々と寄せられたのです。
そこで、「人が人を評価するときって、どこを見ているんだろうか?」とあらためて考えてみました。
自分がどうみられるか?
という恐怖感
就職活動や婚活など、人から評価される場面では、「どうしたら自分をよく見せられるのか?」と迷うこともあるでしょう。
でも、どんな場面であっても、「完璧」を求めないでほしいのです。
アテクシは「自分軸」で自分が納得できる選択をすることが大事だというお話をよくしますが、人から評価される場面では、どうしても「自分がどう見られるか」という「他人軸」を意識せざるを得ません。
その場にどう誠実に向き合うか
それは仕方のない面もあるのですが、そもそも人が人を評価するとき、実は「その人が、どれだけ優秀か」を見ているわけではないことが多いです。
むしろ、その人の「自然体」や「人となり」を見ているんですね。
だから、面接や大事な場面で課題を出されたときに、上手にこなせるかどうかにとらわれず、基本的には「その場にどう誠実に向き合うか」ということが評価につながっていくと思います。
解決に向かって誠実な様子
面接で難題を出されたとき、難しそうな顔をしたり、戸惑ったりすることもあるでしょう。その状況で、ふと不満や怒りを態度に出したりすると、それがマイナスにとらえられることがあるのです。
一方で、「うまくいかなくても誠実に取り組む姿勢」や「解決に向かって誠実な様子」が見てとれると、たとえ答えが合っていなくても、その姿勢自体が評価されることも多いと思います。
もちろん、面接官によっては一生懸命さが伝わっても、それを「なんだか頼りない」と評価する人がいるかもしれません。でも、そういう場合は「縁がなかった」ということに尽きます。
自分自身の自然体を見てもらう
誰かに評価される場面では、「自分の人となりを見てもらおう」という気持ちで臨むことが大切です。
うまくこなすことよりも、むしろ誠実に取り組む姿勢が大事なのです。もし誠実に取り組んだのに評価されなかった場合、それは誠実さを大切にしない人が評価している場だったと思ってもらいたいです。
だからこそ、気負わず、自分自身の自然体を見てもらうつもりで臨んでほしいのです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。