多くのリーダーを悩ませる問題の一つが、メンバーの離職です。“受付嬢”として、経営者として、さまざまな組織を見てきた私は、人がどんどん離れていくチーム、そしてメンバーが生き生きと働き、離職率の低いチームにはそれぞれ共通点があると感じています。(RECEPTIONIST代表 橋本真里子)
どんどん人が辞めていくチーム
上司にある問題点とは?
経営者になった今、一番と言っても過言ではないほど恐れているのが、「部下の離職」です。スタートアップでは、一定数メンバーが入れ替わることは“新陳代謝”と捉えられますが、とはいえ、想いを持って育ててきたメンバーや活躍してくれているメンバーの退職相談はつらいものです。
今回は、私が受付嬢時代から会社を経営する立場になって見てきた、「離職率の高いチームリーダーの共通点」についてお話ししたいと思います。
絶対になってはいけない
「お天気上司」
女心(男心)と秋の空――。これは、秋の空が変わりやすいように人の心情も変わりやすい様を表現した言葉です。恋愛にまつわる場面をイメージしがちですが、ビジネスシーンでも、当てはまることがあります。
部下が辞めていくチームの共通点、それは“お天気上司”です。「今日は晴れ?曇り?雨?」というように、毎日機嫌が変わる人、皆さんの周りにもいませんか? こういう人が上司の場合、本当に部下はついてきません。
「今日のAさん、お天気どうだった?」
これは、受付嬢時代、とあるマネジャーにつく女性社員とはよくこんな話をしていました。
上司のAさんは日によって、いやタイミングによって、かなり感情の起伏が激しいようで、部下のメンバーの皆さんはその時々のAさんの機嫌に怯えながら仕事をしていたのです。