IPO株の攻略&裏ワザ情報!
2016年6月27日公開(2016年7月16日更新)
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「IPO株の攻略&裏ワザ情報!」

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IPO株の攻略&裏ワザ情報!

ザイ・オンライン編集部

イギリスのEU離脱が「LINE」のIPOの不安材料に?
株価が暴落した市況における「LINE」の初値予想や
「LINE」の上場が延期される可能性をプロが分析![2016年7月15日更新]

(2016年7月15日追記) [NEW!]
LINEが上場し、初値は4900円、初値騰落率は+48.48%となった。上場直後に株価はさらに上昇し、一時5000円に。しかしその後は反転し、最終的に4345円で初日の相場を終えた。

■価格情報 ※2016年7月4日、仮条件を変更
想定発行価格(※1) 2800円
仮条件
2700~3200円 2900~3300円
公募価格 3300円
初値 4900円
初値騰落率 +48.48%
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。

(2016年7月6日追記)
LINEの仮条件が、2900~3300円へと変更になった。仮条件を変更前の2700~3200円から、下限、上限ともに100~200円引き上げた理由は、LINEのニュースリリースによると「ブックビルディング開始以降の需要動向及び株式市場の動向等を総合的に勘案」した結果とのこと。つまり、「イギリスのEU離脱決定による株式市場の悪化が当初想定していたよりも限定的だったため、多少値上げしても需要が見込めると判断した」ということだろう。>

 すでに、変更前の仮条件上限の3200円でブックビルディングに申し込んだ人は注意が必要だ。公開価格が変更後の仮条件上限である3300円に決まった場合、3200円で申し込んだ人は抽選対象外となってしまう場合があるからだ。ブックビルディング期間内であれば申込価格を変更することが可能なので、仮条件の上限で申し込みたいと考えている人は忘れずに修正手続きをしておこう

 

イギリスのEU脱退決定により、日本市場が大暴落。
IPO投資の環境にも大きな影響が!

 イギリスで行われた国民投票の結果、2016年6月24日(金)、イギリスがEUから脱退することが決定した。それにともない、日経平均株価は大暴落し、前日比1286.33円安の1万4952.02円と、年初来安値を更新。為替についても大きく円高に振れ、米ドル/円相場は一時98円台にまで突入した。

日経平均株価チャート(15分足・10日) 出典:SBI証券公式サイト ※画像クリックすると最新のチャートへ。

 このように、今回の「ブリグジット・ショック(Brexit:Britainとexitを組み合わせた造語)」による株式市場への影響は非常に大きく、多くの個人投資家が投資戦略の見直しを迫られていることだろう。

 そんな中で気になるのは、今年最大規模の新規公開株として注目を浴びている「LINE」のIPO(新規上場)だ。日経平均の先行きがこれまで以上に不安となった日本市場で、LINEの初値はどうなるのか。そもそも、LINEのIPOは実施されるのだろうか

 そこで、投資サービス会社・フィスコで長年アナリストとして活躍している小林大純さんを直撃取材し、イギリスのEU脱退がLINEのIPOに与える影響について話を聞いた。

【LINEのIPOの関連記事はこちら!】
■「LINE」のIPO(新規公開)の初値予想はいくら? IPO分析のプロが公開規模、業績、成長性など、日米同時上場する「LINE」は買いかどうかを徹底分析

■「LINE」のIPO(新規上場)情報総まとめ! スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のコミュニケーション、コンテンツ、広告サービス企業との比較や予想まで解説!

昨夏の「チャイナショック」のときはIPOの初値が伸び悩み
平均初値騰落率は年平均の半分以下に!

 まず気になるのは、イギリスのEU離脱は今後日本市場にどのような影響をあたえるのか、という点だ。

 「日経平均株価は1日で1200円以上も暴落しましたが、目先は欧米市場の反応や主要国の政策対応次第でリバウンドをする可能性もあります。ただ、イギリスのEU離脱にともなう経済的な影響に加え、他のEU諸国への離脱ムードの波及などが懸念されるため、しばらくの間、世界中の市場で不安定な状況が続くと思います」

そういった市場環境は、IPO投資にとってもマイナス要因となる。

 「今回の暴落により、投資家の余裕資金は大きく減少していると思われます。さらに、ボラティリティが高まる、つまり相場の変動が大きくなると投資家心理が萎縮してしまい、IPO株に対する買い意欲が減退してしまいます。実際、2015年8月から9月にかけて起きた『チャイナショック』のときも、初値が振るわない銘柄が多数ありました」

 2015年8月18日の急落から翌9月29日にボトムをつけるまでの「チャイナショック」の間に、新規上場したIPO銘柄と初値騰落率をまとめたのが下の表だ。

■2015年8月のチャイナショック時に新規上場したIPO銘柄と初値騰落率
上場日 銘柄名(コード) 初値騰落率
8/26  土木管理総合試験所(6171) −2.4%
8/28  ラクト・ジャパン(3139) 0.0%
8/28  メタップス(6172) −7.9%
8/31  アクアライン(6173) 21.7%
9/2  ベステラ(1433) 25.0%
9/2  STUDIOUS(3415) 19.9%
9/8  JESCOホールディングス(1434) 5.4%
9/14  ピクスタ(3416) 34.8%
9/15  アイビーシー(3920) 251.0%
9/17  ブランジスタ(6176) 43.8%
 平均騰落率 39.1%
 ※2015年8月18日〜9月29日の期間で集計

 2015年に新規上場した92銘柄の初値騰落率の平均が+87.5%だったのに対し、チャイナショック時の初値騰落率の平均は、半分以下の+39.1%しかない。相場急落時に上場したIPO銘柄の初値は非常に伸びにくいことがわかるだろう。

特にLINEは、他のIPO銘柄と比較しても株式市場の状況に影響されやすい、と小林さんは言う。

 「IPO銘柄は、公開規模が大きいほど市況の影響を受けやすいと言えます。LINEは、公開規模が国内外合わせて1000億円超の大型案件ですので、投資家の手控えムードが強まれば十分な資金が集まらない可能性があります。さらに、LINEは直近の業績が赤字なので、投資家がリスク回避的な姿勢を強めるほど逆風になるでしょう」

 また、IPO株の初値予測をする際に類似企業との比較が目安のひとつとなるが、今回の株価暴落により類似企業の企業価値(時価総額)が下落してしまったことも、LINEに対する市場の評価にマイナスの影響を与える、と言う。

 これらの要因は、LINEの初値形成だけでなく、上場後のセカンダリーの値動きにとってもネガティブ要因だ。

 ここまで市場環境が悪化してしまうと、LINEの上場自体が延期になる可能性も考えられる、と小林さんは言う。

 「6月24日の報道によると、LINEの広報担当者が『日米同時上場の日程に変更はない』とコメントがしたそうですが、それはあくまでも現時点の話でしょう。今後、資金調達に重大な懸念が生じるほど市場が混乱することがあれば、上場延期の可能性も出てくると思います

 LINEの新規上場のスケジュールは新規上場のスケジュール次の通り。

■LINEのIPOスケジュール ※2016年6月27日に仮条件提示、およびブックビルディング開始日を変更
仮条件提示 6月27日 6月28日
ブックビルディング(抽選申込)期間 6月28日~7月8日 6月29日~7月8日
公開価格決定 7月11日
購入申込期間 7月12日~7月13日
払込日 7月14日
上場日 7月15日

 LINEは今年最大規模の注目IPO銘柄なので、ぜひ購入したいと考えている個人投資家も多いと思うが、実際に申し込むかどうか、より慎重に判断する必要がありそうだ。LINEのIPOの結果は、日本市場の動向に大きく左右されるので、今後の日経平均株価の値動きや各国政府の政策対応から目を離さないようにしよう。

 また、今後決まってくる「仮条件」と「公開価格」の推移も要チェックだ。現在の「想定発行価格」は2800円。仮条件と公開価格が2800円より上振れすればLINEのIPO株に対する需要は堅調というサイン。しかし、もし2800円から下振れした場合、需要が今ひとつ振るわなかったサインなので警戒が必要となる。
(関連記事⇒IPO株の初値を予想するのは意外と簡単だった!?公開規模や予想PER、仮条件などの公開情報を元にプロが実際にやっている初値予想の出し方を公開!

 実際、2016年6月27日の仮条件の決定日当日になって、仮条件の決定が6月28日に、ブックビルディングの開始日が6月29日に、それぞれ1日延期されることが発表された。LINEの公式サイトによると、スケジュール変更の理由は「足元の市場環境等の諸般の事情を総合的に勘案した上で」とのこと。おそらく日経平均株価の急落などを受けて、当初想定していた仮条件が変更されるのだろう。どのような仮条件が発表されるのか、注目したい。

【2016年6月28日追記】
LINEの仮条件が2700~3200円に決まった。想定発行価格と比較するとやや上振れした数字となったことで、ひとまずは安心材料と言える。

【2016年7月6日追記】
 仮条件は2900~3300円に変更

■仮条件が決定! ※2016年7月4日、仮条件を変更
想定発行価格(※1) 2800円
仮条件
2700~3200円
2900~3300円
公募価格 (7月11日に決定)
※1 有価証券届出書提出時

LINEのIPO申し込みはこちら取り扱い証券会社から。
余裕を持って申し込もう

 LINEのIPO株を取り扱っている証券会社をまとめてみた。

■取り扱い証券会社(2016年6月29日時点・海外公募分を除く)
証券会社名(※青文字はクリックで詳細ページへ) 引き受けシェア 口座開設
野村證券(主幹事証券) 66.5%  
大和証券 2.6%
公式サイトはこちら!
SMBC日興証券[最短5日で口座開設可能] 2.6%
公式サイトはこちら!
SBI証券[最短2日で口座開設可能] 1.5%
公式サイトはこちら!
東海東京証券[最短5日で口座開設可能] 1.5%
公式サイトはこちら!
マネックス証券 1.5%
公式サイトはこちら!
カブドットコム証券[最短翌日に口座開設可能] ―%(※)
公式サイトはこちら!
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 13.9%  
みずほ証券 5.3%  
ゴールドマン・サックス証券 2.3%  
JPモルガン証券 2.3%  
※ 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の引き受け分の一部を委託。

 LINEのIPO株のために新しく証券会社の口座開設をするのであれば、ブックビルディング期間の最終日の前日、7月7日(木)までに取引できる状態にしておきたい。口座開設手続きが完了しても、郵送されるログインパスワードなどが手元に届かないと取引ができない証券会社もあるので、口座開設申し込みはなるべく余裕を持って行おう。

 時間的な余裕がない人は、カブドットコム証券SBI証券のような、申し込みから口座開設までの必要日数が少ない証券会社を選ぶといいだろう。

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IPO[主幹事]の多いおすすめ証券会社

主幹事数 取扱銘柄数 ネット配分・
抽選方法
口座数
2015年 2016年 2015年 2016年
◆SMBC日興証券
24社 13社 72社 64社 10%:1人1票の平等抽選 273万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOには力を入れており、2016年は全83社中64社のIPO株を取り扱った。主幹事数は、2016年こそ13社に甘んじたものの、2015年は24社もの主幹事実績を持つ。2016年に大きな話題を集めた「はてな」と「JR九州」のIPOでも主幹事も務めている。
1人1単元しか申し込めないので、資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。
SMBC日興証券の公式サイトはこちら
◆SBI証券
8社 13社 78社 75社 70%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジ
ポイント」順に配分
365万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、ここの口座を持っていれば、大半のIPO銘柄に申し込める。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、
多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」は、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのがメリットだ。
SBI証券の公式サイトはこちら
◆東海東京証券
5社 5社 27社 15社 10%:1単元1票の平等抽選 41万
【ポイント】
準大手証券会社の東海東京証券は、大手証券会社には届かないものの、多くのIPO銘柄を扱っており、2016年は5社で主幹事も務めた
東海東京証券への割当が2000単元未満の場合は、取引実績に応じて当選確率がアップする「IPO個人優遇ステージ」を適用した抽選となるが、その場合でも、取引実績が最低ランクの投資家に10%が配分され、その中で平等抽選が行われる
東海東京証券の公式サイトはこちら
主幹事数 取扱銘柄数 ネット配分・
抽選方法
口座数
2015年 2016年 2015年 2016年
◆カブドットコム証券【三菱UFJモルガン・スタンレー証券のグループ証券】
0社
7社※1
0社
2社※1
18社 19社 一定割合:1人1票の平等抽選 100万
【ポイント】
「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は、毎年多くのIPO銘柄を取り扱い、2015年には7社、2016年は2社で主幹事を受け持ったが、売買手数料が高めなのがネック。しかし、同じグループ会社のネット証券「カブドットコム証券」なら、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が引き受けるIPO銘柄に申し込み可能(一部銘柄を除く)なうえ、売買手数料が安めなので使い勝手が良い。
複数単元を申し込んでも当選確率は変わらないので、資金量が少ない人でも不利にならない。IPO投資に特化したスマホアプリ「IPOLab」も便利。
※1「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」のIPO主幹事数。
カブドットコム証券の公式サイトはこちら
◆岡三オンライン証券【岡三証券のグループ証券】
0社
6社※2
0社
0社※2
10社 6社 10%以上:1人1票の平等抽選
90%以下:取引実績による優遇抽選
12万
【ポイント】
2016年は0社だったが、2015年には6社の主幹事実績を持つ「岡三証券」と同じグループに属するネット証券。割当の100%をネット投資家に配分するのも魅力。取引実績が多いほど優遇されるステージ制が導入されているが、全体の10%以上は取引実績によらず全員を対象とした抽選で割り振られる。買付資金は当選後に入金すればOKなので、資金余力を気にせず申し込めるのも大きなメリットだ。

※2「岡三証券」のIPO主幹事数。
岡三オンライン証券の公式サイトはこちら
※ 口座数は2016年3月末時点。

 

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