IPO株の銘柄分析&予想
2016年8月11日公開(2017年2月22日更新)
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「IPO株の銘柄分析&予想」

著者・コラム紹介

IPO株の銘柄分析&予想

ザイ・オンライン編集部

「カナミックネットワーク」のIPO情報総まとめ!
スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、
他の医療・介護、クラウドサービス企業との比較や予想まで解説![2017年2月22日 情報更新]

会社名 カナミックネットワーク
市場・コード/業種 東証マザーズ・3939/情報・通信業
上場日 9月14日
申込期間(BB期間) 8月29日~9月2日
おすすめ証券会社 SBI証券岩井コスモ証券東海東京証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ

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【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

カナミックネットワークのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 8月25日
ブックビルディング(抽選申込)期間 8月29日~9月2日
公開価格決定 9月5日
購入申込期間 9月6日~9月9日
払込日 9月13日
上場日 9月14日

カナミックネットワークのIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2016年8月30日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SBI証券
[最短2日で口座開設可能]
2.6
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岩井コスモ証券
[最短4日で口座開設可能]
0.9
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東海東京証券
[最短5日で口座開設可能]
0.9
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野村證券(主幹事証券)
89.6  
みずほ証券 4.3  
いちよし証券 0.9  
岡三証券 0.9  

カナミックネットワークのIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 2760
仮条件
[予想PER(※2)
2760~3000円
19.7倍~21.4倍]
公募価格 3000円
初値 8600円
初値騰落率 +186.67%
予想トレーディングレンジ(※3) 3000円~1万円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※2 期間は上場後1年を想定。

■類似会社3社の予想PER(2016年8月24日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 22.9倍
エス・エム・エス<2175> 35.1倍(連)
ソフトウェア・S<3733> 11.8倍
NDソフトウェア<3794> 21.7倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社に比べて妥当と判断できる。

カナミックネットワークの発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 115万4000株(予定)
公開株式数 公募5万4000株  売出16万6000株
(オーバーアロットメントによる売出3万3000株)
想定公開規模(※1) 7.0億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

カナミックネットワークは介護・医療ICT関連の小型案件

 医療・介護分野に特化したクラウドサービス事業及びそれに付随するサービスを行う。「カナミッククラウドサービス」は、地方自治体や医師会、介護サービス事業者向けの多職種連携を可能とする地域連携型の「情報共有プラットフォーム」をはじめとしたクラウドサービスで、全国の医師会や包括支援センターの採用が好調に推移している。

 アベノミクス新3本の矢の政策に沿った介護関連銘柄であるうえ、マザーズ上場の小型案件として初値買いが集まるだろう。軟調なマザーズ市況や、3社同日上場による初値買い資金分散の影響は小さいとみられる。

 公開規模については7億円前後となる見込み。また、公開株式数が253,000株と少なく、ベンチャーキャピタル保有株も確認されないため、需給妙味は非常に大きい。

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カナミックネットワークの業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2012/9 436
(―)
12
(―)
4
(―)
2013/9 559
(28.2%)
63
421.7%
33
(692.0%)
2014/9 776
(38.9%)
121
(91.5%)
76
(125.5%)
2015/9 1,041
(34.1%)
244
(100.8%)
161
(111.4%)
2016/9予 1,104
(6.0%)
249
(2.0%)
162
(0.4%)
2016/6 3Q 856
(―)
215
(―)
138
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:140.38円/-円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

カナミックネットワークの業績コメント

 2016年9月期の業績は、売上高が前期比6.0%増の11.0億円、経常利益が同2.0%増の2.4億円と増収増益の見通しとなっている。

 足元の同社を取り巻く環境においては、超高齢社会の到来に伴い、介護費、介護保険サービス利用者数及びサービス提供事業者数は増加し、介護事業全体の底上げが続いている。2015年度の介護保険制度改正では、地域包括ケアシステムの構築や費用負担の公平化への対応の観点から、介護事業者については認知症高齢者への取り組みの強化や効率的なサービスの提供が求められ、また介護サービス利用者については、自己負担額の増加といった対応が求められている。

 同社は2015年度の介護保険制度改正に十分な準備を整え、適時にシステム改修を行い、システム利用者の負担軽減により、ユーザー数の拡大につなげている。また、「多世代包括ケア」をキーワードに掲げ、高齢化と少子化、生産人口の減少といった表裏一体の課題に取り組むべく、同社のプラットフォームを医療・介護から子育てへと活用範囲を広げ包括支援をワンストップで行う体制作りに取り組んできている。

 さらに、ユーザーからのニーズを積極的に受け止め、大規模事業者向けシステムのカスタマイズによる利便性の向上や、介護関連商品等に関する有用な記事をシステムユーザーに提供するなど、様々なサービスを開始している。

 なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高8.5億円で77.5%、経常利益2.1億円で86.3%となっている。

カナミックネットワークの詳細情報

■基本情報
所在地 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号
代表者名(生年月日) 山本 拓真(昭和53年2月11日生)
設立 平成12年10月20日
資本金 6000万円(平成28年8月10日現在)
従業員数 61人(平成28年7月31日現在)
事業内容 医療・介護分野に特化したクラウドサービス事業及びそれに付随するサービス

■売上高構成比率(2015/9期 実績)
品目 金額 比率
カナミッククラウドサービス 849 百万円 81.5%
コンテンツサービス 42 百万円 4.1%
その他サービス 149 百万円 14.4%
合計 1,041 百万円 100.0%

■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 (株)SHO 38万株 34.55%
2 山本 拓真 24万株 21.82%
3 川西 京也 13万 11.82%
4 山本 稔 10万株 9.09%
4 山本 洋子 10万株 9.09
6 山本 景士 5万3500 4.86%
7 (株)まちづくり三鷹 2万株 1.82%
7 澤田 秀雄 2万 1.82
9 田中 最代治 1万500株 0.95%
10 荘司 由香子 1万株 0.91%
10 井川 幸広 1万株 0.91%
合計   107万4000 97.64%

■その他情報
手取金の使途 設備資金として既存事業の強化・拡充を目的としたシステム開発投資に充当する予定。
関係会社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日
割当先
発行価格

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カナミックネットワークの銘柄紹介

 「超高齢社会の地域包括ケアをクラウドで支える」という経営理念のもと、医療・介護・健康情報等を、法人・職種の枠を越えてリアルタイムに「情報共有」+「コミュニケーション」+「利活用」ができるICTプラットフォームを提供している。患者・家族がより質の高い医療・介護サービスを受けられることを目指して事業を展開している。

 提供するインターネットサービス「カナミッククラウドサービス」はパソコンやタブレット、スマートフォンといったマルチデバイスで利用できる『医療・介護連携』『介護業務の効率化』『ビックデータなどナレッジ共有』などに着目した、日本の知見を構築するための課題解決型のクラウドサービスである。

 同社は医療・介護分野に特化したクラウドサービス事業を主に展開し、それに付随して同社サービス利用者に対して介護関連商品等の広告事業を提供している。さらに、総務省や厚生労働省の医療・介護関連プロジェクトや地方創生事業にも参画し、高齢者支援事業から子育て支援事業まで活用できる幅広いICTのプラットフォームを提供している。

(1) カナミッククラウドサービス

 超高齢社会の到来に伴い、介護保険のサービスを利用する要介護者数は年々増加しており、今後は「在宅医療」、「看護」、「介護」といった多職種他法人の連携がこれまで以上に重要性を増し、それらを実現するためにはプラットフォームとしての情報連携基盤が欠かせない状況となっている。

 同社は超高齢社会に求められる「地域包括ケアシステム」の実現に寄与するために、地方自治体や医師会及び介護サービス事業者向けの多職種間連携を可能にする地域連携型のクラウドサービスを提供している。同社は、主として自治体職員、医師、看護師、ケアマネジャー、介護サービス事業者といった医療・介護従事者にクラウドサービスを提供している。

(2) コンテンツサービス

 上記カナミッククラウドサービスを利用するユーザーである医療介護従事者に対して情報を提供するインターネット広告配信等のコンテンツサービスを提供している。コンテンツサービスは「インターネット広告サービス」と「ホームページ作成サービス」から構成されている。

(3) その他サービス

 その他のサービスとして、大口顧客向けカスタマイズ開発、また厚生労働省や総務省事業などのプロジェクト請負や地方創生事業におけるコンサルテーションサービスなどカナミッククラウドサービスに付随する事業を行っている。

 同社は、総務省の情報連携基盤を活用した在宅医療・訪問介護連携モデルの実証実験に参画し、在宅医療・介護分野における効果的かつ効率的なサービスを提供するため、在宅医療・介護等に関する情報を当該分野に属する多職種で共有することを目的とした実証作業を請け負っている。

 さらに、この実証実験によって、在宅医療・介護等に関する情報を異なるシステム間で共有・分析することを可能とする情報連携基盤を構築しており、同社が当該実証実験におけるICT統括管理を担当している。

カナミックネットワークの投資のポイント

 アベノミクス新3本の矢の政策に沿った介護関連銘柄であるうえ、マザーズ上場の小型案件として初値買いが集まるだろう。今年のマザーズ上場案件28社の公開価格に対する初値騰落率は平均+92.4%だが、公開規模が8億円未満の10社では平均+164.2%に達している。介護・医療等のテーマ性を有する案件はマザーズ市況が軟調ななかでも影響を受けにくいと考えられる。また、9/14は3社同時上場となるものの、初値買い資金分散の影響は小さいだろう。

 同社は、医療・介護分野に特化したクラウドサービス事業及びそれに付随するサービスを行っている。「カナミッククラウドサービス」は、地域包括ケアシステムの実現に寄与するため、地方自治体や医師会、介護サービス事業者向けの多職種連携を可能とする地域連携型の「情報共有プラットフォーム」をはじめ、「介護業務管理システム」や「子育て支援システム」を中心としたクラウドサービス。医療・介護連携が強まるなか、全国の医師会や包括支援センターの採用が好調に推移している。

 業績面について、2016年9月期は売上高が前期比6.0%増の11.0億円、経常利益が同2.0%増の2.4億円と増収増益の見通しとなっている。前期まで業績は顕著な伸びを見せていたが、今期はやや鈍化した印象を与える可能性がある。想定仮条件水準の今期予想PERは19~20倍程度で、介護システムを手掛けるエヌ・デーソフトウェア<3794>などと比較して妥当だろう。

 公開規模については7億円前後となる見込み。また、公開株式数が253,000株と少なく、ベンチャーキャピタル保有株も確認されないため、需給妙味は非常に大きい。なお、9/14はデジタルアイデンティティ<6533>、串カツ田中<3547>がマザーズへ同時上場する予定となっており、初値買い資金分散の影響を考慮する必要がある。足元でマザーズ売買代金が低迷している点もやや気掛かりだが、3社合計でも公開規模はさほど大きくないため、吸収は十分可能とみる。

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主幹事数 取扱銘柄数 ネット配分・
抽選方法
口座数
2016年 2015年 2016年 2015年
◆SBI証券
13社 8社 75社 78社 70%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジ
ポイント」順に配分
384万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、ここの口座を持っていれば、大半のIPO銘柄に申し込める。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、
多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」は、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのがメリットだ。
SBI証券の公式サイトはこちら
◆SMBC日興証券
13社 24社 64社 72社 10%:1人1票の平等抽選 280万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOには力を入れており、2016年は全83社中64社のIPO株を取り扱った。主幹事数は、2016年こそ13社に甘んじたものの、2015年は24社もの主幹事実績を持つ。2016年に大きな話題を集めた「はてな」と「JR九州」のIPOでも主幹事も務めている。
1人1単元しか申し込めないので、資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。
SMBC日興証券の公式サイトはこちら
◆東海東京証券
5社 5社 15社 27社 10%:1単元1票の平等抽選 39万
【ポイント】
準大手証券会社の東海東京証券は、大手証券会社には届かないものの、多くのIPO銘柄を扱っており、2016年は5社で主幹事も務めた
東海東京証券への割当が2000単元未満の場合は、取引実績に応じて当選確率がアップする「IPO個人優遇ステージ」を適用した抽選となるが、その場合でも、取引実績が最低ランクの投資家に10%が配分され、その中で平等抽選が行われる
東海東京証券の公式サイトはこちら
主幹事数 取扱銘柄数 ネット配分・
抽選方法
口座数
2016年 2015年 2016年 2015年
◆カブドットコム証券【三菱UFJモルガン・スタンレー証券のグループ証券】
0社
2社※1
0社
7社※1
19社 18社 一定割合:1人1票の平等抽選 105万
【ポイント】
「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は、毎年多くのIPO銘柄を取り扱い、2015年には7社、2016年は2社で主幹事を受け持ったが、売買手数料が高めなのがネック。しかし、同じグループ会社のネット証券「カブドットコム証券」なら、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が引き受けるIPO銘柄に申し込み可能(一部銘柄を除く)なうえ、売買手数料が安めなので使い勝手が良い。
複数単元を申し込んでも当選確率は変わらないので、資金量が少ない人でも不利にならない。IPO投資に特化したスマホアプリ「IPOLab」も便利。
※1「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」のIPO主幹事数。
カブドットコム証券の公式サイトはこちら
◆岡三オンライン証券【岡三証券のグループ証券】
0社
0社※2
0社
6社※2
6社 10社 10%以上:1人1票の平等抽選
90%以下:取引実績による優遇抽選
13万
【ポイント】
2016年は0社だったが、2015年には6社の主幹事実績を持つ「岡三証券」と同じグループに属するネット証券。割当の100%をネット投資家に配分するのも魅力。取引実績が多いほど優遇されるステージ制が導入されているが、全体の10%以上は取引実績によらず全員を対象とした抽選で割り振られる。買付資金は当選後に入金すればOKなので、資金余力を気にせず申し込めるのも大きなメリットだ。

※2「岡三証券」のIPO主幹事数。
岡三オンライン証券の公式サイトはこちら
※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2017年3月末時点。

 

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