夫が言いにくい「女性のムダ毛」問題
妻の顔色や気分を変えた意外な方法とは

 ある日、ほとんど外に出たがらない妻が「美容院に行きたいから車を出して」と言ってきた。行きつけの美容院は、デパートの上にある。美容院から出てきた妻は久しぶりに笑顔を見せた。

「サービスでカットの間にネイルカラーをしてくれたの」と嬉しそうにピンクの爪を差し出した。そして同じフロアにある女性向けのシェービングサロンの前で「少し待っててね」と、Aさんに告げて中に入って行った。

 デパートでブラブラしながら待っていると携帯が鳴った。「終わったよ」と言われていくと別人の妻がいた。正直驚いた。アカ抜けるというのはこのことかもしれないと思った。

 それまで顔色が悪く見えたのは、どうも伸びきっていたムダ毛のせいらしい。医師なのにそのことに気付かないことが情けなかった。それ以来Aさんの妻は月に1回鏡の前でムダ毛を剃るようになった。「ひげ生えているよ」この一言はまだなかなか言えないが、近いうちに言える関係に戻りたいと思ったAさんであった。

 女性のムダ毛や顔そりのトラブルに詳しい、横浜市反町の野村皮膚科医院の野村有子院長は以下のように語る。

「顔そりをするとムダ毛が濃くなると思ってケアをしないことは間違いです。特に顔そりは、適度に古い角質が削れて、ムダ毛が無くなってくすみが消えるだけでなく、保湿力があがるなどのスキンケア効果もあるとカミソリメーカーとの共同実験で実証されています。男性と比較して女性のうぶ毛は細いので、顔には市販の『うぶ毛専用カミソリ』を使うことをお勧めします。意外かもしれませんが、うぶ毛ケアすると顔の印象も変わってきますよ」

取材を終えて

 私の主宰する財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所では、皮膚科の医師と共同で数多くのモニター試験を行ってきました。肌トラブルが少し改善するだけで表情がイキイキするところを何度も見てきました。更年期以降女性はいろいろな心身の不調に悩まされます。パートナーである男性の方もそれを理解して、声をかけてあげてほしいと思います。

(医療ジャーナリスト J&Tプランニング 財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所代表市川純子)