市川純子
第16回(最終回)
調剤薬局チェーン店店長兼管理薬剤師のYさん。Yさんの店では、Yさん以外に6人いる薬剤師はすべて女性。職場ではいつも女性の機嫌をうかがってばかりで、胃の痛むYさんだが、自宅に帰っても気の休まるひまはない。気が強く神経質な妻と娘に尽くす日々だ。

第15回
大学の先輩の誘われて興味本位でのぞいたテレビの制作現場。「みんなで一つのものを作り上げる」充実感に引かれ、制作会社に就職したTさん。「子どもの頃に観たような家族の思い出と重なる番組を作りたい」という希望を持ちつつも、現実は日々の視聴率に胃が痛くなる毎日だ。

第14回
Iさんは、首都圏の一戸建てやマンションを扱う不動産会社の営業でチームリーダー。チームの成績はメンバーのボーナスに響く。部下思いのIさんは、あの手この手と工夫を重ね、チームの営業成績は上向きだ。そんなIさんでも胃が痛むときがあった。

第13回
Kさんの地元は北関東の地方都市。青年会が数年前に町おこしではじめた焼きそばが全国区になり、Kさんが高校まで過ごした地元は活気づいていた。それを見て、Kさんは、デザイナーを辞めて飲食店を地元で開店することを決めたのだが……。

第12回
責任感は強いが口下手で要領の悪いNさんは、上司の嫌味と小言の標的にされていた。そうした人間関係に嫌気がさして、オフィス移転を機に、タクシードライバーへ転職。タクシー激戦区の都内で営業を始めたが、そこは経験がものいう世界。新人ドライバーにはハードルが高かった。

第11回
ゴルフ練習場を経営するレッスンプロの父親の指導を受け、同様にレッスンプロになったBさん。3歳でゴルククラブを握らされ、以来恵まれた環境でゴルフを続けてきたが、教える立場に回って壁にぶつかった。初心者に対して、ゴルフの楽しさを教えられず、難しさだけを教えている気がして胃が痛くなるのだった。

第10回
外資系トイレタリーメーカーに勤めるDさん。外資系といえども、これまではほとんどが日本人で占められていた。月に1回行う全国の営業所を結んだテレビ会議ももちろん日本語。工場も国内生産。しかし、3ヵ月前に上司が外国人女性に変わったことでDさんの日常は一変した。

第9回
企業幹部のヘッドハンティングは、たった一人をめぐって数千万が動くマーケットだ。ヘッドハンターの報酬は、成功報酬の場合が多く、数百万から数千万になることも。しかし、ライバル会社の社長を名指しされ、やっとの思いで説得して顔合わせにこぎつけても、当事者同士の相性と第一印象でご破算になる、厳しいビジネスだ。

第8回
Lさんの仕事は海外高級車のセールスマン。子どものころにスーパーカーブームがあったため、国産車メーカーに就職後も、欧州の高級車への憧れは変わらなかった。抜群の営業成績をあげ、勇んで輸入車ディーラーに転職したものの、会社が課す売上目標数字の高さに胃の痛む日々だ。

第7回
Cさんの財布は、妻のブランドバッグのおまけにつけてもらったものだ。相当くたびれたその財布からお金を出すときに、無意識に財布を隠す習慣がCさんにはある。その癖の理由は、財布の外見というよりは、中にはいつも小銭しか入っていないためだった。

第6回
兄弟もいない、子どももいないKさんにとってただ一人の家族が妻。結婚してからは夫婦というよりは同志のようにずっと一緒に生きてきた。よく笑い、いつもニコニコにしていた妻。その妻が突然、原因不明の体調の異変を訴えだした。Kさんも「妻に何かあったら」と今まで考えたこともない不安に襲われるようになった。

第5回
Eさんの実家が酒屋からコンビニに業態変更したのは今から20年前。Eさんが高校を卒業した年だった。コンビニになってからの両親は、以前にまして忙しくなった。以前であれば、盆と正月にはあったまとまった休みが、24時間営業でまったくとれなくなった。父の他界で店を継いだEさんも、片時も気の休まらない日々を送る。

第4回
不動産賃貸物件の斡旋と管理をするHさん。「日本一おしゃれな街」「芸能人が合コンをやっている街」としてテレビで連日紹介され、都内でも最も人気の街にオフィスを構えている。しかし、リーマンショック以降、駅前でも古いビルには空室が目立つようになってきた。部屋があれば借り手はつく、そんないい時代を忘れられないオーナーたちに責められる切ない毎日。

第3回
大手化粧品会社の研究職から通販系の化粧品会社に転職したFさん。新製品の企画を任され、責任は重いが充実感のある日々を送っていたが、突然社長室に呼ばれ「ツイッター部長」の辞令を受ける。以来、片時も気の抜けない日々が始まった。

第2回
80年代の日本経済、電機業界は「産業の米」と呼ばれたIC(半導体)を生産し、アナログからデジタル化の波に乗る日本経済を支える存在だった。この時代に大手電機メーカーに就職したTさんは、果てしなく続くめまぐるしいまでの忙しさのなかで、成長産業に就職した誇りを感じていたが……。

第1回
心優しい中年の「家事メン」に、突如ふってわいたベンチャー企業へのヘッドハンティングの話。家族の支えもあって新しい世界に飛び込んだものの、そこはこれまでの職場とはまったくの異世界。充実感の一方で、カラダがついていけるか不安がよぎる毎日だ。

最終回
重要な会議がある朝やその直前になると、必ず胃が痛くなる。そんなビジネスマンはきっと少なくないだろう。その症状を和らげようと胃薬を飲んでも、その症状が治まらない場合は、薬の選択を誤っている場合があるため、注意が必要だ。

第39回
職場は全面禁煙だし、家庭では子どもの健康のためにも禁煙したい。そう思っているビジネスマン少なくないだろう。しかし、いろいろな禁煙製品を試してもなかなかタバコを止められないのが現実だ。

第38回
食べたいものが何でもすぐ手に入る飽食の時代を迎えたいま。実は意外なことに栄養失調に陥る人が少なくないという。また、「健康にいい」と言われている粗食によって栄養失調になってしまう人もおり、特にシニアの食事には注意が必要だ。

第37回
くも膜下出血や脳梗塞などの脳卒中は、漠然と「高齢」の「男性」がかかるものだと思っていないだろうか。しかし実際には、若い女性にも無縁の病気ではなく、突然その症状に襲われることがあるので、注意が必要だ。
