単純な値上げは評判が悪かろうから、アプリとサービスを「プレミアム版」にする必要があるかもしれないが、現在のモバイル中継には、もっとお金を取ることができるポテンシャルがあるように思う。

 また、仮にモバイル中継ビジネスの「広告モデル」での展開を考えると、ネットの通販会社などが有力なスポンサーになり得る可能性がある。棋戦のスポンサーも、大手新聞社からヤフー、楽天、アマゾンといった会社に移していくことを検討すべきかもしれない。

天才をどう処遇するか

 藤井聡太四段のような天才の活躍は、世の中を明るくしてくれる。近年では、野球の日本ハム・ファイターズの大谷翔平選手などもそうだった。

 藤井聡太四段の場合は、プロ将棋という枠組みがあって、強ければ14歳から大人と伍して戦う「飛び級」ができたが、学問やビジネスの世界でも、広く「飛び級」が可能な枠組みを設けるべきではないだろうか。

 スポーツでも、芸事でも、若い頃のトレーニングと実戦の効果が圧倒的に大きい。高齢者の活用、女性の活躍もいいが、若年者(特に天才)の例外的な扱いにも、もっと道を開くべきだろう。

 高校、大学を、高齢者を含む社会人が広く自分を再教育できる仕組みとして編成し直すなら(これは「人生100年時代」にとって必要なことでもある)、例えば、数学の天才少年(少女)が12歳で大学院に進んで、20代、30代で一般教養を学ぶ機会を得るというのでも良い。

 未来の社会に夢を広げてくれる、天才・藤井聡太四段の登場を歓迎したい。