■「材料別燃焼発生時の有毒ガス
(軟質ポリウレタンフォームの火災及び防災に関するQ&A集/建築・住宅分野編 /日本ウレタン工業協会 技術安全委員会 火災問題対策グループ ※17ページから)

 屋根一面は、鉄道基準にあった難燃性で厚さ2~3センチの不燃性ポリウレタンが塗られていて、落雷などの影響を避けるための絶縁と防水性を高めるための屋根材だと報道されているが、7両目に乗っていた乗客の体験情報によると、延焼した車両内には喉に立つような化学性の刺激臭が漂っていて、その臭いに息苦しさを感じたと語っている。

■「ウレタン系材料による初の「不燃材料」国土交通大臣認定取得について
(積水化学工業株式会社のHPより)

 下記のビデオでは、屋内消火栓や消火器設備が近くになかったからなのか、衣服への着火により、何人かがホームに倒れている。周りに居た乗客が衣服を脱いで火を叩き消しているのがわかる。

(出典:YouTube「Hong Kong fire on subway metro MTR to Tsuen Wan at Tsim Tsa Tsui Station」)

 将来的には、コスト面が問題だが、車両内外に用いられるすべての構成材料、シート、床材、つり革、広告や塗料等は有毒ガスを発生しないものが求めらそうだ。また、初期消火活動のために運転士や乗務員のコートや上着類の不燃化、消火活動用革手袋の装備、初期消火活動用の防煙マスク、非常用消火ブランケット(防炎シート)等の各車両への積載なども鉄道防災関係者により、アドバイスされている。

 現在、鉄道災害対策ワークショップを主要鉄道会社関係者や警備会社に行っているが、乗務員と運転手、駅の警備員だけでは、災害対応人員が少なすぎると感じている。災害発生現場への駆けつけ時間が遅れ、初動対応が遅れれば、多くの犠牲者を出してしまう可能性がある。