編集会議をライブ中継して情報提供も公募する?

田端 それにしても、今日は本当に面白い話ばかりでした。文春のスクープがLINEに届くというアライアンスだけに限定したお付き合いではもったいないですよ。

新谷 週刊文春というメディアを用いた新しい展開に関して、田端さんのアイディアをうかがいたいところですね。

田端 たとえば、ある種のブランドビジネスである学校というジャンルに、文春もしくは文藝春秋の看板でアプローチしてみるのも一考かもしれませんよ。ニューズピックスがニューズピックスアカデミーを開催するよりも、もっと幅広いネットワークの人材が集まる学校になりそうで、非常に面白いと思います。米国の「VOGUE」も、ファッションの学校を開いていますよ。

新谷 そうですね。そういったアプローチでコアな読者と直接つながる接点を設けながら、いい意味で囲い込んでいくことが重要だと私も思います。たとえば、「週刊文春危機管理セミナー」みたいな企画も考えられるわけですよね。もちろん「それに参加すれば文春に書かれなくてすむのか」という生臭い話にならないように注意する必要はありますが。

田端 メディアと1対1の関係というよりも、もう少しふんわりとボヤけている企画のほうがいい気がしますね。

新谷 ならば、「AKB担当記者と語る○△の夕べ」みたいな企画はどうでしょうね。AKBファンと交流イベント的なものを通じて人間関係が築かれてくれば、耳寄りな情報を収集できる可能性もあります。

田端 あるいは、80年代半ばにテレ朝が放映していた「ミッドナイトin六本木」みたいなタッチで、毎週深夜に文春の編集会議をライブ中継しちゃうとかいった企画もアリかもしれませんよ。

新谷 それは面白そうですね。生放送で。「このネタに関して、公開で情報提供を求めていますよ!」とアピールしちゃう。それで、「たった今入ってきた情報をもとに、これから現場へ直行します!」ってな具合で、すべてを生放送で実況中継しちゃうとか。

田端 橋本奈々未のあの現場もライブで生中継されていたら……?

新谷 大反響でしょうね。「あーっ、なんと、5分で出てきた!」って。

田端 うぉー、早っ! もう出てきちゃった。スゴイよ……みたいな。

新谷 視聴率なのか視聴数なのかよくわからないけど、とにかくダイオウグソクムシの比じゃない大反響でしょうね。たぶん、これからのスクープ報道の在り方は、読者、視聴者とつながりながら、大きな進化を遂げる可能性が秘められていると思います。今回、田端さんからいただいたアイディアは、1つ1つがすべて腑に落ちるものばかりで、すごく参考になりました。

(構成/ライター・大西洋平)