オーソドクスだけれど、じつはメーカーが気合いをいれて開発するのがセダン。メルセデスSクラスがビッグチェンジをしたりしたいま、乗るべきクルマの最右翼はセダンなのだ。
セダンを選ぶひとは 自分に必要なものがわかっている
小川フミオ(以下・小川) 今回はセダンにスポットライトをあてた話をしたいと思っています。
松本英雄(以下・松本) セダンは自分のテリトリーがわかっているひとが乗るクルマといえばいいでしょうか。若いひとなら子どもができるかもとか、キャンプいくかもとか、スキーいくかもとか、いろいろな可能性を考えてクルマ選びをしますよね。セダンを選ぶひとは、自分に必要なものがわかっている。
小川 あるいは経験的に、スキーいくっていっても年に1、2回とか、自分の行動範囲がわかっているひと。べつにSUVでなくてもいい、というひとにはセダンはいいチョイスになりますね。
松本 居住性とか快適性でハッチバックはセダンにかなわないですね。セダンは荷室とキャビンのあいだに骨格があるため、こもり音がないし、剛性も保てる。当然乗り心地だってよくなるんです。もうひとついえばイメージ。セダンは洋服でいうとジャケットとスラックスみたいなかんじ。プレミアムセダンは雰囲気がいいですね。おとなの乗りものなのだと思います。
スポーティなセダンというジャンルを確立したメーカー。すぐれたエンジン開発の点でも定評あり、大型7シリーズでも運転が楽しい