上野の「西郷像」に
秘められた2万5000人の愛情
上野にある西郷の像は、政府が建てたものではありません。
実は、この像が立った要因は、「大地の二黒」としての西郷の人柄があってこそなのです。
この費用の多くは、江戸や全国の市民ら約2万5000人の寄付によって賄われています。
なぜ、こんなにも多くの人が寄付をしてまで、西郷の像を立てたのか?
もうおわかりですね?
それは、西郷が「大地の二黒」として、無償の愛で、人々のために動いてきたからです。その心意気に、人々は惚れ込み、西郷を愛したのです。その愛の結晶こそが、この像なのです。
「大地の二黒」としての気質をフルに発揮していなければ、この像はいま上野に存在していないかもしれません。
まさに、「西郷隆盛」という人間性そのものを示した、偉大な象徴なのです。
今回では目立ったものしかお話しできませんでしたが、他にも、西郷の「大地の二黒」を象徴するエピソードはたくさんあります。
本書で「大地の二黒」の特徴をしっかり押さえつつ、今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」を見ると、その人間性の裏側と本質がハッキリわかり、面白さが2倍にも3倍にもなるはずです。ぜひ試してみてくださいね!
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6ヵ国20都市以上にあり、塾生は700名超。