既得権者のいない人工の街
実験都市としての深セン

(上)ここ1~2年で市内のバスはほとんどが電化され、巨大なバス用の電気ステーションがいくつもできている(これは実験ではなく本物)。特に深センはバスの電化が最も進んでいるように見える/(下)気がつくと街から消えているものも多い。例えば下は1年ちょっと前に掲載したシェア自転車の写真だが、写っている5ブランドの中で残っているのはオレンジのMobikeだけだ。黄色のofoはこのときまだ見かけなかった

 第1回の「人類史上最速で成長する都市「深セン」で何が起きているのか」で紹介したように、深センは何もないところから人工的に作られた、既得権者のいない街だ。今も先進的な試みが真っ先に投入され、すごい勢いで街の形が変わる。

 今回の無人バス実験が、今後もこの場所で強化されていくのかは正直わからない。もちろん僕は今後もヒマを見てバス基地を訪れるだろうし、取材申請が受理される日や実際に乗れる日を心待ちにしているが、なんとなくそれは来ないだろうな、という気持ちの方が強い。

 それでも中国では今後も自動運転がらみの取り組みは続くだろうし、深センはそのなかで実験場としての役割を果たしていくのだろう。