――ダイナベースが建設される京浜トラックターミナル以外でも、再開発計画が進んでいますね。
秋山 葛西トラックターミナルで新たな配送センターを計画中です。オーダーメイド型の施設を予定しており、いま利用を検討されている企業と交渉中です。早ければ来年度から建設に着手していきたいと考えています。
その次が板橋トラックターミナルです。こちらは1970年に供用を開始しており、老朽化も進んでいるため、全面的なリニューアルが必要です。テナントの皆様が事業を続けながら建て替えを進めていくので、10年以上の長期計画になるでしょう。計画が長期スパンになると、途中で施設が時代のニーズに合わなくなる可能性もありますので、しっかりとした方針を立てつつ、機能の拡張も可能な柔軟性を持たせることが大事です。板橋トラックターミナルは東北方面の玄関口となる拠点ですが、立地面での評価は高く、いい再開発にしたいと考えています。
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――物流業界では人手不足が深刻化しています。ドライバーが働く場としてのトラックターミナルをもっと魅力的な場所にしていくことも大事です。業界全体が抱えるこの課題についてはどう捉えていますか。
秋山 社内でも最重要テーマのひとつとして位置づけています。再開発によって施設そのものを近代化させることも大事ですが、それだけでは時間がかかり過ぎます。そこで、既存施設の一部改修やソフト面での取り組みを中心に、ドライバーさんやパートさんに働きたいと思ってもらえる職場環境づくり「働く人への応援活動」を進めていきます。具体的には、トイレなど共用部分や食堂、売店のリニューアルも考えています。女性向けのパウダールームも増やしていきます。
当社のターミナルには60社を超える運送事業者がテナントとして入居されていますが、現場で働いている方々の意見も聞きながら、気持ちよく働ける場所にしていくことで人手不足解消の一助になることができればと考えています。