この地域一番を決定付けるのが、大規模再開発ということになる。浜松町駅の東京ツインパークスも旧JR汐留貨物駅跡地再開発の中の分譲マンションである。この他、品川Vタワーは品川駅東側の大規模再開発である「品川グランドコモンズ」の中にある。9位の白金アエルシティ白金タワーは白金高輪駅直結の再開発、10位の二子玉川ライズ タワー&レジデンスは名前通り「二子玉川ライズ」という再開発、11位の恵比寿ガーデンテラス壱番館は「恵比寿ガーデンプレイス」、14位のセンチュリーパークタワーは「大川端リバーシティ」、15位の代官山アドレスも同名の再開発、17位の芝浦アイランドグローヴタワーも同名の再開発、22位の東京パークタワーは「ジェイシティ東京」、24位のパークシティ豊洲はららぽーと豊洲を含む「アーバンドック」、26位のワテラスタワーレジデンスは御茶ノ水駅至近の「ワテラス」の再開発である。

◆図表4:億ション中古成約戸数物件ランキング

いまどき「億ション」人気の裏側、激しい浮沈を見抜く3つの視点(出典)スタイルアクト作成
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あとで売れなくなることも?
「人気億ション」3つの要件

 以前は、江東区で億ションは全くと言っていいほど成り立たなかった。最近中古で成約価格が1億円を超えるのは豊洲駅周辺が大半を占める。これは大規模再開発とタワーの効果が相まっての話である。これらからわかるのは、億ションが成り立つには以下の3つの要件が必要になるということだ。

(1)アドレス(港区・渋谷区、エリアイメージがこれと同等以上)
(2)都心寄りの駅近大規模再開発のタワー
(3)超稀少な立地で地域一番と認められること

 これらに該当する物件は非常に少ない。中古として購入するなら、過去の成約事例がいくつあるか調べてもらおう。それが少ないようであれば、買うことはできても売ることができないということを意味する。

(スタイルアクト代表取締役/不動産コンサルタント 沖 有人)