【副業の注意点3】
両手ビジネスはトラブルのもと

 本業をしていた会社で、それなりの立場にある人なら、副業の会社の商品やサービスを本業の会社に買ってもらうように仕立てるのが、一番手っ取り早いビジネスになるだろう。そのルートに頼ってメリットが得られることも実際あるが、本業の会社と副業の会社という両者を結び合わせることで、思わぬトラブルが起こることがある。

 たとえば、あなたが本業をしている会社に売り込んだ副業の商品やサービスに問題があった場合などだ。そんなとき、あなたは結局どちらの側に立つのか悩むことになるだろう。

 結局2つの組織に属して、両方から利益を得ようとすると、短期的にうまくいくことがあっても、長期的には板挟みになることのほうが多い。このことはよく肝に銘じておかなければならない。

【副業の注意点4】
「いざ、鎌倉」のときに駆けつけられなければ信用低下

 副業があくまで副業で、もし本業と予定が重なっても、遠慮なく副業のほうをスキップしたり、人に代わってもらえたりする状況なら問題はない。しかし、そうでなければ、本業や副業先での「大事なイベント」や「絶対に出席していないと困る」ようなときに、顔を出せないとあなたの信用は地に落ちることになる。

 先の衆院選の際、当時国政政党「希望の党」の代表を務めていた小池都知事は都知事としての出張でパリにおり、そこで敗戦の弁を述べることになり、大きなダメージを受けた。

 しっかりスケジューリングしたつもりでも、トラブルや揉め事が発生し、自分ではどうしようもない要因で、本業と副業の日程が重なることが避けられないこともあるだろう。実務的にはそこにいなくてよい場合であっても、人間は感情の動物であるから、不在であることが出席者にとって心情的に許されない、あるいは逃げたと思われるなどといったこともあるだろう。

 二足のわらじなら、必ずこのような事態も起こりうる。そしてそうなった場合に、どちらにも義理立てする形で調整がつけられるのかどうか、よくシミュレーションしておいてほしい。