秋山進
「まさか本当に起きるなんて…」クマ被害やサイバー攻撃は想定外だった?2025年の出来事に潜む問題点
今年の漢字は、「熊」となった。もとになったのは、東北を中心に今年相次いだクマの出没と人的被害だ。ただ、クマの出没が増えることは予想に反していたかというとそういうわけでもない。2025年は「起こることがほぼ確実な事象に対して、人がいかに準備を怠るか」という、人間(国や自治体)の残念な一面を示す問題が、クマ被害以外にもいくつも起こった。

何かというと文句ばかり言う人があなたの会社にもいないだろうか。“文句ばかり言う人”が持つ不満の裏には、会社がまだ見ぬ「構造的な課題」が隠れていることが多い。にもかかわらず、彼らの声は「ネガティブ」「面倒」として切り捨てられ、組織はその貴重なセンサーを失ってしまう。では、この“文句ばかり言う人”を「洞察力ある人材」に変えるには、どうすればいいのか。

「代行」「代理」多すぎ!誰に決裁権があるの?…誰も責任を取らない国の末路
幹事長代理、支店長代理、部長代行……世の中には「代理」や「代行」といった肩書があふれている。しかし、実際、代理や代行がどういった責任を負っているのか明確に説明できる人は少ない。これらの役職・肩書の背景を考察すると、「不健康な社会」が見えてきた。

人気連載『組織の病気』の著者、秋山進氏が防衛省出身でサイバーセキュリティの専門家であり、『ウクライナ企業の死闘』の著者でもある、NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジストの松原実穂子氏との対談後編。

「台湾有事の前哨戦」はもう始まっている?日本がウクライナに学ぶべき戦争への備え方
人気連載『組織の病気』の著者、秋山進氏が 防衛省出身でサイバーセキュリティの専門家であり、『ウクライナ企業の死闘』の著者でもある、NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジストの松原実穂子氏と対談。前後編の前編では、ウクライナはロシアからのサイバー攻撃をどう防いだか、戦時に狙われるインフラ企業の実態、日本の安全保障の問題点から、台湾有事に際してどのような教訓を学べるかを語り合った。

企業がインフルエンサーに無料で商品やサービスを提供し、SNS投稿されたにもかかわらず、広告であることを明示しないのは違法な行為だ。これはステルスマーケティング(いわゆるステマ)と言われるが、摘発されるのは大手企業や有名人、数万人のフォロワーがいるインフルエンサーで、自分は無関係と思うかもしれない。しかし、ステマはもっと身近なものになってきているようだ。

カスハラが昨今問題になっていて、法的整備も進んでいる。一方で顧客の逆鱗に触れるような、「逆なで」対応というのもまた厳然として存在する。顧客を怒らせてしまう対応をなぜしてしまうのか。そして、「逆なで」しないためには、どうすべきか考えた。

2025年も残り100日だ。下期が見えてきた今こそ、これからの社会変化を予測し、何を今すべきなのか考えたい。

甲子園における内集団びいきは無害だ。むしろ「郷土愛」の表現として肯定的に見られる。地元代表を応援する気持ちは誰にでもあるし、地域も個人も盛り上がる。だが、この心理が企業に持ち込まれると事態は変わる。

会議や研修、講演、さらにはパネルディスカッションや対話イベントにおいて、「参加者」は決して一枚岩ではない。いったいどうすれば「多様な聴衆」を巻き込み、納得と共感の場を作ることができるのか。

オフィス街のカフェに行くと、オンライン会議を堂々としている人たちによく遭遇する。企業の機密情報や個人情報が「ダダ漏れ」なわけだが、なぜベラベラと話してしまうのだろうか。

メールが遅い人は仕事ができないと昨今よく言われます。現代はスピード重視で、メールのやり取りのスピードについても厳しくジャッジされるのです。しかし、問題なのは、メールの早さだけではありません。何を伝えたいのかわかりにくい文面を書くと「仕事ができないのではないか」と判断される傾向があります。なぜ、伝わりづらいビジネスメールを書いてしまうのか、そしてどうやったらわかりやすいメールをすぐに書けるようになるのでしょうか。

スキャンダルでも「許される人」と「叩かれる人」の決定的な違い
ビジネスや政治、芸能の世界では、さまざまな不祥事が日々報じられているが、似たような問題行動であっても「猛烈に糾弾される人」と「なんとなく許されてしまう人」がいる。この「差」はいったい何に由来するのか。

「時間がなくて」「やる気なくて」部下に言い訳された管理職はラッキーである、意外だけど納得の理由
「言い訳するな」と切り捨てられることが多々ある。しかし、私たちはこの言葉のもとで何が失われているかをそろそろ見直すべき時期に来ているのではないか。

もし自分の息子や娘がフジテレビに内定し、「入社したい」と言ってきたら、あなたは賛成しますか?それとも反対しますか?リクルート事件を経験した著者が、フジテレビという企業を題材に、不祥事を起こした企業に入社することの是非を考えました。

質問上手な「優しい上司」が“沈黙するダメ組織”を作りかねないワケ
2020年にパワハラ防止法が施行されて以降、上司の威圧的な態度が減り、優しく丁寧に部下と接するようになった企業も多いでしょう。しかし、その「優しさ」は、組織にとって必ずしもいい効果ばかりではないはずです。

「ヒラメ上司」が消えて「風見鶏上司」が増加?パワハラ防止で企業が抱えるリスク
かつてのオフィスには、いわゆる「ヒラメ上司」が君臨していた。ヒラメの目が上向きについているように、上ばかりを見て出世を志向し、部下に対しては強権的な態度で臨む管理職である。でも今は周囲の空気や風向きに合わせて意見や態度を変える管理職が増えた。

「そうは問屋が卸さない」は古臭い!?「現代版」を真剣に考えてみた
先日、若い人から「なぜそんなに古めかしいことわざを使うんですか」と素朴な疑問をぶつけられた。「そうは問屋が卸さない」という言い回しのことだ。考えてみれば現代、「問屋」が圧倒的な力を持っているイメージは確かに薄い。現代の感覚に置き換えてみると、どんな言い回しが適切なのだろうか。

「ゴマすりしてるだけで出世する人」が絶滅しないワケ
「かわいがってもらう」と「ゴマすり」の違いはどこにあるのだろうか。また、ゴマすりはネガティブな行為として捉えられているにもかかわらず、いまだに「一定の効果」があるといえる。それには納得の理由があった。

そりゃ自信が沸くわ…誰でも職場で「不可欠な存在」になれる「超有名な経済学者」の考え方とは?
4月になりました。転職や異動により、新しい職場で働き始めた人もいるでしょう。初めての職場では、周りの人が優秀に見えて、自分が活躍できるだろうかと不安になるかもしれません。そんなときに、ぜひ参考にしてほしい考え方があります。
