手間のかかる仕事は多くの時間や工数を要するものが多く、手戻りも発生しやすい。早めに始めておけば、不測の事態が起こったとしても期限内に収めることができる。

 また、上司や他部門に対し、何事も「先出し」で確認しておけば、周囲からのアドバイスや協力を早めに得られるメリットがあり、確実で質の高い仕事を実現することができるのだ。

(3)仕事は短く区切って密度を高くする

 仕事を効率的に進めるには集中力が必要だが、普段でも途切れやすい集中力は、暑さでより途切れがちになる。

 そこで仕事を短く区切ってしまい、短期集中で取り組めるようにする。たとえば「この仕事を3分以内で終わらせよう」と集中して仕事を処理することを、30分ずつ繰り返すのだ。

 とにかく集中して、短いタイムスパンでリズミカルに仕事をこなすのである。筆者は30分を1セットとしているが、自分が集中できるもっと短い時間に変えても構わない。うまく気分を切り替えながら、1日で集中する時間を増やすことができれば、トータルで仕事の効率化に繋がってゆく。

不測の事態に備えて
会社が「働き方」を変えるべき

 今回、暑さで生産性が落ちまくっても、なんとか残業しなくて済む工夫について、個人で簡単に取り入れられる方法を紹介した。

 しかし本来は、個人の努力だけでなく、会社が抜本的に「働き方のシステム」を変えるべきなのだ。猛暑と呼ばれて熱中症も心配されるような日や、災害で帰宅困難が予測されるときなどは、会社が社員に対して「わざわざ出社しなくていい」と早い段階で伝えるようにするべきだ。

 海外ではテレワークが発達し、出社できなくても自宅勤務で業務を回せるシステムが普段から確立しているため、緊急時には社員の出社時間前に「出社しなくてよい」という決断が下される。