『金儲けの下手な日本人のためのカジノ論』
『金儲けの下手な日本人のためのカジノ論』
堀 紘一 著(KADOKAWA/2014年)

 BCG時代の元上司が書いた本。「カジノでこれだけ散財するなら、社員にもっと給料を払えよ」という感情が湧いてくるが、ここでの本質はそこではない。「カジノ法案」の成立を受けて、いま学ぶべきカジノビジネスの教科書である。

 2004年に開業したサンズ・マカオは、総工費240億円をわずか10ヵ月で回収したというから、いかに収益性の高い事業かが分かる。一方で、ディーラーはマカオ市民以外を雇用できないなど、法律で地元にお金が落ちるように整備された。海外資本は、日本のカジノ事業に1兆円を投じる用意があるという。

 巨額投資の呼び方、雇用や消費の増やし方、税収確保の方法など、カジノビジネスにはその全てに独特のセオリーがあることが短時間で理解できる。

(百年コンサルティング 鈴木貴博)