都市物流効率化のカギを握る「トラックターミナル再開発」

Chapter3

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高機能型物流施設「ダイナベース」とは

日本自動車ターミナル
秋山俊行・代表取締役社長

 ダイナベースは、同社初のマルチテナント型の高機能型物流施設。平和島という物流の一等地で、地上5階建て・延床面積約9万7000㎡、都内有数の規模を誇る。竣工前に完売となる幸先の良いスタートを切った。

 入居を決めたのは、総合食品商社の尾家産業と医薬品卸大手の東邦ホールディングス(東邦HD)の2社など。トラック事業者が中心だったこれまでの同社のテナントとは、まったく違う顔ぶれとなった。このうち施設の2階~5階まで、面積にして5万㎡超の大型契約を結んだ東邦HDは、都心部に近いという立地優位性に加えて、ダイナベースの災害対応力を高く評価していち早く入居を決めた。

 ダイナベースがある京浜トラックターミナルは、国や東京都から災害発生時の支援物資輸送拠点に指定されており、72時間連続運転が可能な非常用発電設備が設置されるなど、発災時における高い事業継続性が担保されている。また、ダイナベース自体も免震構造を採用するなど、建物としての安全性が確保されている。

 医薬品卸という事業上、安定供給が最大使命である東邦HDにとって、理想的な条件を備えた施設がダイナベースだった。「これだけのロケーションに優れた大規模物流施設は都内にはほぼない。何より引かれたのは、トラックターミナルの中にあること。ひとたび災害が発生しても、すぐ近くに多くのトラックがあり、給油所も併設されている」(東邦HD・濱田矩男代表取締役会長CEO)と、その希少性を強調する。

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