昇進で苦労する女性管理職は依然として多い。この問題自体は広く議論されているが、その主な原因はめったに議論されない。それは、女性は仕事での弱点を誇張されたり過度に罰せられたりすることだ。一方で男性の弱点は見過ごされることが多いと経営コンサルタントや学者らは指摘する。「女性は1つ間違いを犯すとキャリアが伸び悩む」がその一方で、「男性は幾つか間違いを犯してもキャリアに響かない」。多様性コンサルティング会社パラダイムのジョエル・エマーソン最高経営責任者（CEO）はそう話す。ある調査によると、女性の重大な間違いに対する厳しい扱いが女性のキャリアに響いている可能性がある。現在はトロント大学ロットマン経営大学院博士研究員のヘザー・サーソンズ氏が2017年にハーバード大学で発表した論文によると、女性外科医の患者が死亡した後はその医師への紹介件数が54％減ったが、男性医師の場合は減らなかった。