米中間選挙で民主党が上院の重要議席と州知事の座を狙う上で、アフリカ系米国人(黒人)の票が死活的に重要な要素に浮上してきた。州単位の得票を巡って最も接戦になると予想されるのは、中西部各州とフロリダ、テネシー両州の上院選だ。そのいずれにおいても、民主党の勝利はアフリカ系米国人の票を増やせるかどうかに大きく依存している。この有権者層は伝統的に民主党支持者が多い。しかし、2016年の大統領選挙でヒラリー・クリントン氏がドナルド・トランプ氏に敗れた要因として、アフリカ系米国人の支持の減少は重要だが見落とされがちだった。もし、この層からの得票数が低迷したままなら、民主党を待ち受ける道ははるかに険しくなる。