次の米大統領選挙に向けた戦いは中間選挙の翌日に始まった。2020年11月の次期大統領選までわずか103週ほどとなった今、大きな注目点はドナルド・トランプ氏が16年の勝利の戦略に復帰するのか、それとも6日の中間選挙の結果を受けて修正に動くのかということだ。選挙結果は、トランプ政権バージョン2.0が必要なことを示唆している。ミシガン州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州などの中の、地方のさびれた工業地帯で忘れ去られていたブルーカラー労働者の票を掘り起こし、トランプ氏がヒラリー・クリントン候補に勝利したというのは、今や米国の選挙伝説の一部となっている。これは、トランプ流ポピュリズム(大衆迎合主義)の基本となった。