その他、著者が時間確保のために行っているのは、時間にルーズな人とは付き合わないこと、ゴルフを一切やらないこと、飲み会は夜10時には退席すること、結婚式に出ないこと、葬式は本人を知らなければ出ないこと、テレビはニュースとドキュメンタリーしか見ないこと、スケジュールとダイアリーはすべて手帳1冊で管理することだ。

◆「つながり」を求める公務員タイプ
◇他者からのクレジットを蓄積せよ

「経済以外の価値」を重視し「権力志向」なのは「公務員タイプ」だ。組織でも仕事をしているが、それ以外のコミュニティーで人と関わって自分を活かしていくことをめざす、「つながり」を求める人たちだといえよう。この領域で紹介する条件は、「他者からのクレジット(信任)を蓄積すること」だ。

 公務員タイプの生命線になるのが、今いる組織の内外における人とのつながりである。その極意は、自分を安売りすることだ。計算高く動くのではなく、自分が「やりたい!」「学びたい!」「人を助けたい!」と思ったら、たとえそれが無報酬であってもどんどん引き受けるようにしよう。それがコミュニティーの裾野を広げるチャンスになり、そのコミュニティーに受け入れてもらうための切り札にもなる。小欲にこだわることはやめよう。

 この領域の人は、本業で十分食べていくことができるはずだ。加えて、夫婦共働きであれば、生活に余裕がある。そうしてできた余裕を地方自治体、NPO、NGOなどのコミュニティーに投資するというわけだ。本業での稼ぎと「やりたい仕事」「やるべき仕事」を分けて考えるのがポイントであるといえよう。

 自分の時間を投じてタダ働きすることができる人は、信頼と共感を集めることができる。この信頼と共感の総量を、著者は「クレジット(信任)」と呼ぶ。このクレジットが人間関係を築く礎となり、クレジットをどれだけ多く蓄積していけるかがこの領域の鍵となるのだ。

 クレジットを積み上げていくと、人はあなたのために知恵や技術を貸したいと思うようになるだろう。コミュニティーで活躍できるようになるし、自由度が増すだけでなく、みんなに応援されて上に立つこともできる。要するに、この領域の人が求める「経済以外の価値」と「権力」を手にすることができるというわけだ。