投資家たちが今年最大の新規株式公開(IPO)にいら立っている。ソフトバンクグループ(SBG)の国内通信子会社ソフトバンクは上場初日の19日、公開価格を14.5%下回って引けた。SBGは保有株式の37%を売り出し、2兆6000億円(236億ドル)を調達。2014年に250億ドルを調達したアリババグループのIPOに次いで史上2番目の規模となった。IPOでソフトバンク株を購入した投資家は、既に34億ドルを失った。だが、売り出し価格が強気だったことから、最初から予想はついていたはずだ。公開価格で計算した企業価値はEBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)の8.5倍。これに対し、ライバルのNTTドコモとKDDIは平均5.2倍となっている。株価が下げた後でさえ約7.7倍と、過大評価に映る。
ソフトバンクGが大型IPOを後悔する日
高すぎる価格での上場で「ミセス・ワタナベ」をやけどさせた
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