誰でもできるけれど、誰もやっていない「年収1億円の習慣」。年収1億円以上の人の「習慣」には、ある「共通のルール」があります。でも、その「習慣(ルール)」を行うのに、特別な才能もいりませんし、最初にお金が必要になることもありません。誰でもできる「シンプルな習慣」を、あなたが身につけさえすれば、年収1億円は、実現可能なのです。

お金の大切さを知っている人は、
「お金がないみじめさ」を経験している人

私は、子どものころ「人前でお金の話をするのは、はしたない」「お金の話ばかりするのは下品だ」と教えられてきました。私の父は銀行員でしたから、お金の大切さを承知していながら、一方で、お金にまつわる「悲喜(ひき)こもごも」を幾度も見てきたのでしょう。

ですが今の私は、「お金好き」。人前でお金の話をすることに、一片のためらいもなく、実際の金額を出しながら話します。なぜなら、「お金を集めれば集めるほど、たくさんの人を喜ばせ、幸せにできる」「お金は、お金のことを好きな人のところに集まる」ことに気がついたからです。

私が師事する経営者の多くは、「お金好き」を自認しています。「お金儲け=悪」「お金を稼ぐ=汚い」と、お金を否定することはありません。

とくに、一度でも「お金がないみじめさ」を経験している人は、「お金よりも大切なものがあるなどという、単なるきれいごと」で済ませることはできないのです。

たしかに、「お金では買えない幸せ」も、たくさんあります。けれど、お金があれば、「食い止められる不幸」も、とてつもなく、たくさんあります。そのことがわかっていれば、「お金は汚い」と卑下することは、できなくなるはずなのです。

「カレーハウスCoCo壱番屋(いちばんや)」の創業者、宗次徳二(むねつぐ・とくじ)さんは、「究極の贅沢は、必要とする人のためにお金を使うこと(寄付すること)」だとおっしゃっています。
両親の顔を知らず、養護施設で育った宗次さんは、3歳のとき、宗次姓の養父母に引き取られました。ギャンブル好きだった養父は、造船所での日当のほとんどをギャンブルにつぎ込んでいたそうです。

電気も水道もない生活が何年も続き、家賃が払えず、何度もアパートを追い出される。「千円札」は見たことがない。ごちそうは、「煮干し」。宗次さんにお会いさせていただいたとき、「私は元祖、草食系男子だ」と宗次さんが言うので、その理由をうかがうと、笑いながら、「道端の雑草を食べて過ごしていたから」と答えてくださいました。

こうした原体験があるからこそ、「お金は、必要としている人のために使う」という哲学が身についたのでしょう。宗次さんが、お金に困っているわけではないのに「壱番屋」の株式を売却されたのは、「より多くの寄付をしたいから」だったのです。

宗次さんは、お金に敬語を使っています。「100円」ではなく「100円さん」、「1万円」ではなく「1万円さん」、「勘定」ではなくて「お勘定」、「給与」ではなくて「お給与」、「財布」ではなくて「お財布」。宗次さんが敬語を使うのは、お金の大切さが身にしみてわかっていて、お金に、本当に感謝しているからでしょう。