米百貨店大手JCペニーの売り上げが落ち込んでいる。店舗はショッピングモールに取り残されたままで、戦略は右往左往している。新たな最高経営責任者(CEO)が就任して3カ月たったが、いまだに経営上層部の複数のポジションが埋まっていない。こうした状況を受け、アナリストや業界専門家の間では、JCペニーが同業シアーズ・ホールディングスの二の舞いを避けられるかどうか、懐疑的な見方が浮上している。シアーズは経営破綻し、辛うじて清算を回避した。コロンビア大学ビジネススクールの小売り研究ディレクター、マーク・コーヘン氏は「JCペニーは崩壊したビジネスだ」とし、「2019年は前途多難。過去の過ちの報いだ」と述べている。