レビュー
本書『学びを結果に変える アウトプット大全』は、日本で初めてアウトプットに特化した、アウトプットの決定版とも言うべき一冊である。
著者である樺沢紫苑氏は、精神科医でもありながら作家でもある。10年連続で年2冊以上の本を書き、メルマガを13年間毎日発行し、動画を1500本以上アップしてきたという、驚異的なペースで情報発信している人物だ。本書は、そんな著者が80の視点からアウトプットのノウハウを解説した、いわば「アウトプットの百科事典」である。
インプットは情報を「入れる」こと、アウトプットは入れた情報を「出す」ことを指す。本書によると、「読む」「聞く」がインプットに、「話す」「書く」「行動する」がアウトプットにあたる。さて、あなたのインプットとアウトプットの比率はどれくらいだろう。ある調査によると7対3が平均だそうだが、著者は、インプットとアウトプットの“黄金比”は3対7だと指摘する。そしてアウトプットなしに自己成長はありえないというのだ。