先週末から北日本を中心に記録的な寒波に見舞われ、3連休には関東の平野部や西日本でも積雪を観測した。天候が回復した後も路面凍結による交通事故が起こるなど影響が残った。雪が降る前、雪が降った後どのような備えをすればいいのだろうか。リスク対策.comの木村悟隆のコラム「被災を前提にした災害への備え」から紹介する。
2月と言えば、太平洋側で雪が降る季節。南岸低気圧による関東甲信豪雪で軒並み50cmもの雪が降ったのは5年前の2014年2月14~16日のことであった。交通まひで生活に支障をきたし、経済的な損失だけでなく人命も失われた。豪雪地に住む者として、準備と対応を適切にすれば被害が抑えられ、復旧も早まることを指摘したい。
1.冬が来る前に
■スタッドレスタイヤに履き替える
車の冬対策はこれにつきる。「関東は雪は降らないから」というかもしれない。だが雪が降らなくても、前日の雨が夜晴れて凍結することによるスリップ事故が多発。歩行者がひかれて亡くなっている。また、履いていれば運転中の突然の降雪でも安全な場所まで走ることができる。降雪対策として年間通じてオールシーズンタイヤを履くのも一つの選択肢である。凍結路面ではサマータイヤと変わらない性能なのは残念だが、非積雪地域では有効だと思う。