――筆者のダイアナ・チョイレバ氏はロンドンに本拠を置く調査会社エノド・エコノミクスのチーフ・エコノミスト ***  春節(旧正月)は中国では祝祭ムードが1年で最も高まる時期だ。しかし、今年は目に見えて静かだった。2018年後半、1人当たり消費支出の実質成長伸びは鈍化した。特に都会の裕福な人々の消費の鈍化が目立ち、中国の未来を支えるはずの消費主導型経済への移行が危うくなりつつある。  40年前に経済改革を開始した鄧小平氏の下では、金持ちになることは栄誉だった。