ロウズ・コープ(L)は、アナリストのカバレッジもほとんどなく、ウォール街のレーダー圏外の銘柄だが、時価総額約150億ドルのコングロマリットであり、保守的な経営で、株主価値を重視し、適度な成長の見込みもある。にもかかわらず純資産総額を大きく下回る株価となっている。ロウズの株価(約47ドル)は、本誌が算定した1株当たりの純資産総額58ドルを19%下回っている。本誌の計算には、保険持株会社CNAファイナンシャル(CNA)と海洋石油・ガス掘削大手請負業者ダイアモンド・オフショア・ドリリング(DO)の上場企業2社の持ち分と、未公開企業の推定価値を反映させている。ロウズは、CNAファイナンシャルの89%の株式を所有するほか、高級ホテルチェーンのロウズ・ホテルズのオーナーだ。ニューヨークのエリートたちのパワーブレックファストで有名なマンハッタンのロウズ・リージェンシー・ニューヨーク・ホテルはロウズ・ホテルズが所有している。ロウズはその他に、天然ガス用パイプライン会社ボードウォーク・パイプライン・パートナーズを所有し、ダイアモンド・オフショア・ドリリングの53%も所有している。これらを見ると、ロウズはコングロマリットそのものだ。最近の投資家は専業企業を選好しており、例えば複合企業ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)はアクティビスト投資家の圧力の下で個別の専業企業に分社化される予定である。今やコングロマリットは絶滅危惧種になっている。