長年にわたり不振が続いていた中国のパソコンメーカー、聯想集団(レノボグループ)は、てこ入れが奏功して再起動したようだ。ただ、投資家はそれがいつまで続くか疑うべきだ。レノボの株価は21日、12%上昇した。同日に発表した10-12月期(第3四半期)決算が予想を上回ったことが好感された。営業利益は前年同期比で2倍以上となり、売上高は8%増加した。株価は昨年4月以来85%上昇し、ライバルのIT(情報技術)大手を大きく引き離している。業績低迷で時価総額の4分の3が失われた過去3年からの盛り返しは特筆に値する。パソコンとスマートフォン市場が世界的に縮小している現状を踏まえれば、なおさらだ。調査会社IDCによると、10-12月期のパソコンとスマホの出荷台数はそれぞれ3.7%減、4.9%減となっている。
レノボ株、急回復はいつまで続くか
端末買い替えサイクルの長期化が逆風に
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