プロの投資家は「スマートマネー(賢い資金)」で、個人投資家は「ダムマネー(愚かな資金)」――。金融業界は以前からそう主張しているが、皮肉なことにこれほど金になる宣伝攻勢は歴史を振り返ってもそう多くない。何十億ドルもの手数料は賢い人々の元に流れ込んでいたわけではなかったのだから。個人投資家は金融業界が言うほどの世間知らずでは決してない。これは賢い資金と愚かな資金の違いに関する最近の研究で分かったことだ。イエール大学のジェームズ・チョイ財政学教授とトロント大学のアドリアナ・ロバートソン法学教授は個人投資家が株式に投資するかしないかや、いくら投資するかをどのように決定しているかを知りたいと考えた。2人が全国から抽出した1000人余りを調査したところ、59%が株式を保有していると答えた。
賢い資金と愚かな資金、その認識の間違い
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